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Rp:17~18まとめ マイナ保険証の推進

今ホーム薬局で通常業務と並行して
・ジェネリック医薬品への変更提案
・マイナンバーカードの提示
を行っている。

今まで処方箋を受け付ける段階でお薬手帳だけもらっていたが、
「マイナンバーカードはお持ちですか?」
「ジェネリック医薬品ってご存知ですか?」
と追加で質問しなければならない。
ジェネリックへの変更に関しては選定療養のこともあるので病院でも軽く説明しているようだったので少しは楽だが、マイナンバーに関してはそうはいかなかった。

「マイナンバーカード?あれは金庫に入れとるよ。無くしたら大変じゃけえ。」
「今までの保険証じゃいけんのん?」
「これ毎回するの?めんどくさいねえ。」

皆さんの薬局でも患者さんに伝え始めたときはこんなことを言われたことだろう。
ホーム薬局でももれなく言われているが、今まで交渉などしてこなかった薬局なのでうちのスタッフ(特に中川さん)は疲弊していた。

「これどの薬局とか病院でもマイナンバーのお願いってしてるんですか?
マイナンバー持っていない人もいるし、そもそも病院でも案内していないから怪訝な顔する人多いしやる意味あるんですか?。」

「薬局がマイナンバーを推進する理由としては、2025年12月から今までの保険証が使えなくなってマイナンバーカード1本化されるからね。
患者さんとしては急に保険証が使えなくなったら『そんなの聞いてない!』って困っちゃうしね。」
「それで言えばちゃんと国が国民に伝えておけばいいわけじゃないですか。」
「国としてはTVを通じてだったり、薬局や医療機関にポスター貼ってもらったりして周知しているって事だと思うよ。
「薬局にポスターを貼って周知って、結局私達に丸投げじゃないですか。」
「ポスター貼って患者さんに説明して、利用率が上がればより高い加算を取れるようになるんだし、薬局としては加算のために頑張るしか無いんじゃないかな。」
「良いように『ニンジン』ぶら下げられている感じですね。。」

まさに、医療DX推進体制整備加算や後発医薬品調剤体制加算なんかは完璧に『ニンジン』だ。
国が掲げた目標に向かって全国の薬局をはじめとした医療機関に動いてもらうには、それなりの報酬が必要だ。
2年に1度調剤報酬改定が行われているが、ただ漠然と新設の加算要件を確認するだけでなく、
「改定のポイント」をよく読むことで国方針がわかるはずだ。
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001238903.pdf
このポイントを読み込んだうえで改定項目を確認していけば、どんな薬剤師・薬局になれば稼げるのかがよく分かると思う。

「今までと変わりない仕事を淡々とこなしていくルーチンワークより、国が新しく用意してくる『ニンジン』に向かって仕事をしていくほう楽しいと思うな。」
「えー、あたしはルーチンワークで良いです。適当に仕事をしてそれなりの給料を貰えるなら別にいいですよ。」

僕自身そこまで仕事に対して情熱的なほうじゃないと思っていたがもしかしたら自己評価が間違っていたのかも知れない。
自分と違う考えや価値観の人をまとめて同じ方向に向かわせるのも管理職の大切な業務だ。
ここを乗り切れば事業承継という『ニンジン』が待っていると信じ、頑張っていくしか無いか!


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