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Rp:19 薬剤師交流会 その1

8月某日、僕は福山市内に出掛けた。
僕はあまり一人で出掛けたり飲みに行くことは無いので妻は驚いていたが、薬剤師や薬局の経営者が集う飲み会と伝えると快く送り出してくれた。
この会食は、言えば情報交換会だ。
全国的に薬剤師は足りていない中で、薬局がどのように人手を調達するかと言えば仲介業者を通すのがほとんどだ。
だがこの仲介業者というのが曲者で、薬剤師一人を転職させるのに仲介業者は薬剤師の年収あたり3割程度の仲介手数料を報酬として請求している。
もちろんこれが悪というわけではない。
が、経営者としては仲介業者を通して薬剤師を一人雇えば150〜180万円以上のコストがかかり、その薬剤師が半年程度でやめてしまえばマイナスでしか無い。
経営者としてはこの「仲介手数料」をカットしたいわけだが、それをする手段として「情報交換会」として色々な薬剤師や経営者の方と情報交換することで
自分の薬局にいい人材を引き抜くことが出来ないかと企てているわけだ。

「今日は誘っていただきありがとうございます。」

僕は二上さんにお礼を伝えた。
二上さんは元薬局の事務員さんで前職で薬局の立ち上げに数件関わり、今では薬局を4店舗経営しているやり手社長だ。

「こちらこそ、今日はよろしくお願いします。
皆さんにとっても良い情報交換や交流する場になれればと思います。」
「はじめまして、吉岡といいます。
土堂薬品というと、三輪社長のところだよね。
三輪社長とは何度か食事にも誘ってもらってお世話になっているよ。」
「三輪社長と面識があったんですね。社長とはどんなキッカケでお食事されたんですか?。」
「元々山野くんと僕が知り合いでね。山野くんが三輪社長と会わせてくれたんだよ。」

まさかこんなところでうちの社長の話が出てくるとは思わなかった。
県内でもうちの会社はそれなりに名前が売れているとは思っていたが、ここまでとはな。
他にも経営者が1人、サラリーマン薬剤師が3人集まった。
経営者3人は顔見知りでこの会の発起人という形だったが雇われ4人(もちろん僕もだ)は初対面だ。

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