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momonotane
Rp:32 後発率の引き上げと業務効率化 その2
鈴木さんを始め、全スタッフに相談して薬局内に張り紙を増やして初回アンケートの後発品に関する文言も変えてみた。
張り紙に『基本的に後発品で調剤する』旨を書いただけで、クレームがでるんじゃないかと中川さんからも言われたが、
これに関しては調剤報酬点数表を公開しているのと同じことだと考えている。
保険薬局は調剤報酬点数表を患者が見えるところに提示することが必須とされている。
点数表を開示することで「全国一律、この表に基づいて公平にお金をいただいています」という意思表示になっているのだ。
(限定出荷にかかわる薬は除くが)『何も申し出がなければ後発品を使用する』旨を掲示しておけば問題ないと僕は判断した。
もちろん、これは小林さんに相談したうえで導入をしている。(まだこの薬局のオーナーは小林さんなので)
「確かに一部の方から何か言われるかも知れないけど、何も言われないかもしれないですよ。
これをすれば初回アンケートの回答を待つ時間や患者さんに意向を確認する手間も大きく省けると思うんだ。」
「通常業務をしているだけでも色んな意見をしてくる人はいますからね。後発品の確認をするだけでもイライラする人もいるし、そもそもの確認をしないっていうのも良いかもしれないですね。」
「私は仕事が減って楽になるならとりあえずやってみてもいいと思っています。新患の数とクレームの数を比べたらクレームの数のほうが少ないと思うし。」
「よし、じゃあとりあえずポスター貼って、アンケートを変えて、今年いっぱい様子をみてみようか。」
今回の取り組みは後発率の引き上げとスタッフの手間を省ける、とてもいい機会だと思っている。
来年2月末の決算までにはもう少し後発率を引き上げて『後発2』を算定出来る程度にはなっておきたいものだ。