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Rp:47〜48まとめ 飲み忘れ防止策 実践編

薬局の業務は6つに分かれる
受付、処方監査、調剤、監査、投薬(監査と一緒にする場合もある。ホーム薬局では一緒にしている。)、薬歴記入で、
薬歴記入は外来患者が落ち着いた時にする薬局が多いと思う。

今回小林さんと話していた一包化の提案は受付、処方監査時に判断して患者さんに提案する予定だ。
元々ジェネリックへの変更提案をしていた時間に一包化の提案をするわけだ。
一包化の提案をする患者さんは来局者全員ではない。
外来服薬支援料2(旧一包化加算)を算定するには「 2剤以上の内服薬または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化していること」
となっているため、その条件に合致する人に提案をする必要がある。
もちろん、処方医の指示が必要なのでそこに関しても抜かりなくしていかないといけない。

2剤以上、または1剤で3種類以上の内服薬がある方全員に言えば良い、というわけでもない。
確かに片っ端から提案していけば良いのだろうが、中には
「まだ若いのにそんなの必要ない。バカにしているのか!」
と憤慨する方もいるので注意しないといけない。

「私は頭の体操のためにも、今まで通り自分で管理するわ。」
「こう見えてもまだしっかりしとる。飲み間違いや飲み忘れが多くなったらまた相談するよ。」
一包化の提案をすればこのように断られることは多々ある。
この場合、一度断られたくらいでへこたれてはいけない。
断られた患者さんの薬歴に、断られた理由を記載し、切り替えて次の患者さんの対応を考えないといけない。

「佐藤さん、こんにちは。佐藤さん今、朝に3つ、夜に3つ薬飲んでいると思うんですけど、飲み忘れとかどんなですか?
飲み忘れだけじゃなくて飲み間違えとかも気をつけてらっしゃると思うんですけど、もしよかったらいつも飲んでいる薬を袋にまとめることも出来るんですけどどうですか?
一応、これが見本です。この袋にお名前と朝食後、夕食後と書いてある感じです」
「袋にまとめる?いつもシートから出して飲みよるけど、袋に入れんでも大丈夫じゃけどなぁ」
「いいじゃない、薬剤師さんがせっかく提案してくれているんだし。
薬も多いしまとめてもらったら飲み間違いはなくなるんじゃない?もうボケてきてるんだからやってもらいましょうよ」
「まだボケとらんど。まあ飲み間違いは怖いけぇのぉ。せっかくじゃけえやってもらおうか」
「ありがとうございます。袋に詰める手数料としていくらかお薬代が高くなるんですけど大丈夫ですかね?」
「ええよええよ、急に500円も高くなったりはせんじゃろ?」
「そうですね、そんなには高くならないですよ。じゃあ今回から袋にまとめさせてもらいますね。」

一包化の同意が取れて終わりではない。
調剤、監査、一包化後の服薬フォローなど薬局全体として注意すべきことも多くなる。
一包化をキッカケに地域住民の健康増進に少しでも貢献できればと願うばかりだ。

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