考察『カーテンの頃』加納愛子著
にしもん=父親説はじめに
「カーテンの頃」は、Aマッソの加納愛子さんの短編小説集『これはちゃうか』に収録された作品。母子家庭で育った15歳の男子高校生が母親を亡くし、ある人物(にしもん)とアパート暮らしを始める話。
この小説を読んでいた時、何度か違和感を感じた。読後もいくつかの言葉が心の隅に残った気がして、自分の頭を整理するために再読したり、あれこれ考えているうちにある説に辿り着きました。
まず、にしもんの人物像を整理します。
にしもんと父親の情報
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