#56 ひとえの民
ものすごく可愛い子を見つけた。
あやみん。福山絢水ちゃん。芸能界に疎い私は本当に昨日まで知らなかった。本当に本当に失礼だけど、超可愛い一般人ユーチューバーだと思って動画を見てた。そしたら現役モデルだって。
そりゃ可愛いわ、と言いたくなるけど、すごいのはそこじゃない。アイプチとかしないんだ。一重のままでこんだけ可愛いんだわ。
私は一重だ。生粋のひとえ、奥二重でもなければアイプチも効かない目。ただ、いわゆる切れ長タイプではなく、アーモンド形。
本当は「一重さんのメイク特集が苦手」という旨のタイトルでnoteを書こうとしていた。雑誌の企画で一重や奥二重向けのメイク特集がたまにあるけど、あれが役に立ったためしがない。
いつか書こうと思う。
福山絢水ちゃんを「一重のままで可愛い」と書いたけど、一重なのに可愛いのがすごいんじゃない。一重のまま勝負してるのが、珍しくて、かわいくて、嬉しかった。
とはいえ、一重にもいろいろある。あやみんみたいな一重は「勝ち組一重」なんて呼ばれたりするらしい。
なんじゃそりゃ。気持ちはわかるけども。
そりゃね。確かに、一重にもタイプがあるよ。メイクしてもあやみんになれない一重は、元から目が大きいタイプの一重といっしょにしないでくれ!と思っちゃうかもしれない。
ただ、二重から、いや二重至上主義から戦争を仕掛けられてるこの世の中で、一重同士で争ってどうすんだ。
私はアイプチに挑戦しても全然二重にならず、「疑似二重を続けたらまじで二重になった」人を長いこと信用できなかったんだけども(ほんとにごめん)、私だって生まれつきアーモンド一重だったわけじゃない。
子どもの頃の写真はみんな、
これを超仏頂面にしたような顔しか映ってなくて、小さい頃の写真を持ってくる授業が本当に嫌だった。
それがいまは、
これか、
これくらいの顔になってるし(さすがに盛り過ぎ)、免許証の顔写真もそんなに嫌いじゃない。
だから、よく芸能人が学生時代や一般人だった頃の写真を持ち出されて、整形した?なんて騒がれてるのを見ると、うわあ面倒くさいなあと心の中でひとり毒づいてたりする。整形に関してネガティブな印象は持たないようにしているけど、ああいうのって粗探しを前提に整形だって騒ぐじゃんね。
高校生の頃、すんごく可愛い子がいて、女子からも男子からもモテモテだったんだけど、その子が言ってた。「目って、大きくなるよ。」当時まだ睨むような目つきが残っている私は信用しなかった。二重だし、生まれつき可愛かったんでしょ。
でもどこかでその子の言葉がずっと残っていて、無意識のうちに「モテ子メソッド」を実行していたらしい。「目を大きくしたければ、大きく開ける癖をつければいいんだよ。」そしたら、小学校の頃と20代以降の顔は別人みたいになっていた。
毎日アイプチを欠かさずやっていて、すごく可愛いモテ子になってる後輩もいた。アイプチが面倒になって、いわゆるプチ整形で二重になった人もいた。いいと思う。可愛いんだもん。可愛いと、自分の気持ちが上がるんだもの。
可愛いからっていうか、ちょっとでも「なりたい自分」に近付けたから、前向きになるんだよね。なんでもいいんだよ、切れ長のまま可愛くなったっていいし、目指す方向が切れ長じゃ難しければ、出来る範囲で丸くすりゃいいんだし。
おお、ひとえの民よ。二重にだっていろいろいるぞ。二重の幅が狭い人、二重の幅が広い人、左右の幅が違う人、二重だけど別に目おっきくない人。可愛いと思った顔が二重じゃないとできないなら、二重にしちゃえばいいんだよ。二重がめんどくさかったら一重のままでもいいんだよ。あしたすぐかわいくなるのはむずかしいけど、まえをむいてあるこうぜ。
というわけで、やっぱりいつか「一重特集記事が好きじゃない」話を書こうと思う。お情けみたいな一重メイクはいらんのですよ。ていうか、もっと一重の子を発掘していこうぜ、ギョーカイの人達よ。
完全な余談なんだけど、最近のディズニーアニメってあんまり二重の線描かない系?
日曜朝のディズニー枠は欠かさず見てる。プリンセスになるならエレナになりたい。