駅のホームにて
世の中は4連休の最終日。曜日に不規則な仕事ですが、今日だけお休みが取れました。
今日は秋分の日ですね。
3日ほど前、意味ありげな夢をたくさん見ました。
その中の一つ「駅のホームで見送る夢」を、こちらに書いておきます。
5年前くらい、まだフリーランスだった私が、
一緒に仕事をしていたO氏が出てくる夢でした。
彼が大きな鉱石を差し出して、
「これに、いくらの値段をつける?」
と聞いてくる。
「200万円」と即答すると、
「その通り!さすがだね」
と褒めてくれる。
うれしい気持ちになっていると、
O氏が「これから遠いところに出かける」というので、
駅まで見送りに行く。
駅のホームで、電車の窓ごしに手を振って見送る。
電車がスーッと滑るように出ていくのがなんとも心地よく、
O氏に対するホノボノとした気持ちを感じながら、目が覚める。
・・・という夢でした。
このO氏なのですが、実は私はフリーランス時代、彼のおかげでまとまった金額のお金を失っています。
幸い、生活に支障が出るほどのものではなく、日々のやりくりでなんとか取り返せる程度。
そして彼の方も最初からそういうつもりだったわけではないということが、私にもよくわかっていました。
そうはいってもやっぱり恨みの気持ちが多少は出てしまいます。仕方ありませんね。
縁を切ってからもう、10年になります。
この夢は、自分の気持ちにけりが付いたということだと思います。
あの頃の自分を振り返って思うのが、
ビジネス上の金銭トラブルは、誰か一人だけに原因があるということはまれだということです。
被害者だと思っている自分にも、欲があるから起こったのです。
もっと儲けたい、もっともっといい思いをしたいという欲があるから、
そういう話にひっかかるんです。
危ない橋を渡ろうとしていた時、私は自分の内側から
「やめなさい」
の強烈なメッセージがたくさん来ていたのですが、聞こうともしませんでした。
主人の忠告も、耳に入りませんでした。
欲に駆られるということは、何も見えない、何も聞こえないのと同じです。
そこに気が付いて潔く反省することで、
けりをつけることができたと思います。
10年かかりました。でも、終わったのだからそれでいいのです。
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