ゆかりある日記 その41
それどころではないゆかりさん
急にゆかりさんが自分の目の周りを指で回し始めた。目の体操なんだ、と僕に見せつけるかのように何度も回していると、急に、なんか入ったと、苦しみ始めた。
なんだなんだ、何が入ったんだ、ともがくゆかりさん。
あ、こしょうだ、と突然気づくゆかりさん。
さっきまでゆかりさんはチキンラーメンにこしょうをかけて食べていたのだ。それが入ってしまったらしい。
こしょうだこしょうだ、と言いながら、目を洗い、ティッシュを挟んで目を閉じてじっとしているゆかりさんを見て、変な体操をするからだよ、と言うと、ゆかりさんはそれどころじゃないんだ!と怒っていた。
風でティッシュが揺れている。
プリンの食べ比べをするゆかりさん
急に冷蔵庫を開けながら、ゆかりさんがプリンの食べ比べをするんだと決心をしていた。僕に話しかけられているようには感じなかったので、チラッとゆかりさんを見るとプリンを持ちながらこっちを見ていて、順番に買ってきて食べ比べをするんだ、とまた同じようなことを言っていた。
一口めに「弾力がありますね」と言うので、お、食リポをするのかなと見ていると、そのまま何も言わずに食べ終わっていた。
おいしかったのかどうかはわからない。
「淡路島焼きプリン」は弾力がある、とのこと。