ゆかりある日記 その31
食べきるゆかりさん
姉が前にディズニーランドへ行った時にもらったスナック菓子があったことをゆかりさんは思い出したらしく、忘れてたよーと晩ご飯前に食べ始めた。
晩ご飯まだだよ!と言ったけれど、もう空腹と限界らしく、僕の注意は無視して食べていた。僕も一つもらおうと思い、冷蔵庫からコーラを出してゆかりさんのもとへ行くともう食べ終えていた。
「え」
「晩ご飯の話をするから、食べたいとは思わなかったよ」
二袋目も開けていたゆかりさんは食べながら言った。二袋目も残りは少ない。
知りたいゆかりさん
ゆかりさんに何かを言いかけてやめると、「なになになになに」とずっと聞いてくる。特に必要ないなと思って言わないだけなので、そこまで聞いてこられると言うのが恥ずかしくなってしまい、言えなくなる。それでもゆかりさんはずっと「なになになになに」と鳴いている。その鳴き声に負けて言うと、なんだそんなことか、という顔をして無視をする。
ぶつけるゆかりさん
頭を掻こうとしたゆかりさんは自分の眼鏡に手をぶつけていたのをちょうど見てしまった。一瞬間があって、何事もなかったかのように頭を描き始めたゆかりさんに、今眼鏡にぶつかったよね、と言うと、なんがあった、へ?という顔をして無視をする。