≪マーケティングストーリー≫ 紳士服のAOKIから読み解くドメイン変容とシナジー効果
経営相談ギフツブログをお読みいただき有難うございます。
本ブログは経営相談ギフツが大切にしているマーケティングストーリーを体現した
世の中の取り組みについてお話したいと思います。
今回ご紹介するマーケティングストーリーは会社の変化です。
会社の変化を通じて企経営支援ではよく耳にするシナジー効果とドメインについてお伝えしたいと思います。
外部環境の変化に適応して、結果としてとてもシンプルに、そして効果的に事業ドメインの変容とシナジー効果を発揮し企業変革を実践されている紳士服のAOKIさんのマーケティングストーリーをご紹介いたします。
このブログを読み終わったときに
”シナジー効果”や”事業ドメイン”などの経営用語が”すーーっ”と腹に落ちて
街に出たときに今までと違う視点で街を構成している店舗やサービス、もしかしたら看板のようなものまでも見方が変わってくれたら嬉しく思います。
まずは言わずと知れたAOKIホールディング様の事業の紹介から
AOKIの事業といえばスーツをイメージする方が多いと思います。
紳士服のアオキというくらい、２０年前の事業ドメインは男性用の紳士服＝スーツが事業のほとんどを占めていました。
その後、外部環境が大きく変化します。
≪外部環境の変化≫
・女性の社会進出
・クールビズ対応
・新型コロナウィルスによる生活環境の変化
この外部環境の変化によって、AOKIがとった戦略は
≪既存事業の強みを活かした市場拡大策として≫
・女性用スーツのラインナップ強化
・カジュアルスーツ市場への参入
≪ドメイン変容をともなう新規市場開拓策として≫
・ブライダル事業への参入
・カラオケ、漫画喫茶、フィットネスジム、マッサージ事業への参入
となります。
AOKIは経営理念に
社会性の追求、公益性の追求、公共性の追求を掲げています。
また
企業コンセプトは
人々の喜びを創造する ー生命美の創造ー
です。
創業当時のコンセプト
『ビジネスマンが日替わりでスーツを着れる世の中にしたい』
は時を越えて
『人生のさまざまなシーンで、人々の生命を美しく輝かせるために
多彩な事業を通じ、すべてのステークホルダーの喜びの創造に貢献していく』
と変化しています。
世の中の変化に対応しながら経営理念を軸にドメインを少しずつ変化し成長をしています。
外部環境の変化が大きくマイナスとなる市場の中で経営理念である公益性を実現し、22年度決算では４期ぶりの増益増収を達成しました。
AOKIの事業変遷は時代の流れに対応しながら事業ポートフォリオを変化させ対応している
生き物のようにも見えます。
現在の事業ポートフォリオを見てみましょう。
企業コンセプトのとおり
ファッション事業
ブライダル事業
エンターテイメント事業
と多角的に事業を展開されています。
さてここからはシナジー効果という視点でAOKIを見てみましょう。
AOKIの強みはロードサイドの大型店舗での集客や販売にあり、出店ノウハウや戦略に他社にない強みがあるのではと想像します。
その強みを活かして企業コンセプトにあった事業を展開します。
AOKIが新規事業として展開しているのは
カラオケのコートダジュール
漫画喫茶の快活クラブ
フィットネスジムのFit24
どれも郊外型の店舗で、もともとAOKIの店舗のあった場所や、居ぬきで店舗展開をしているのが特徴です。
Fit24の会員が快活クラブを無料で利用できたり、快活クラブとFit24のシャワールームが共有さてていたり、朝の通勤前の時間帯にフィットネスをして、快活クラブで朝ご飯とコーヒーを飲めるような提案をしたりと、それぞれの保有するリソースを上手く組み合わせて強みとして差別化を図っています。
まだまだ各事業のシナジー効果は大きくないかもしれませんが
人々の暮らしに喜びをというコンセプトのもと次々に新しい事業を創り出していくのかもしれません。
私個人としては
スタジオアリス、スタジオマリオなどの写真館ビジネス
暮らしに喜びをのコンセプトとは離れてしまうかもしれませんが
葬儀業などを傘下に置くことで人生の節目節目に最適な提案ができる企業となるのか
または
ボーリング場、喫茶店、ゴルフの打ちっぱなし場など
店舗型娯楽施設の総合提供企業となるのか
楽しみにしています。
今回はAOKIホールディングスとい大企業を題材に
事業変革をドメインとシナジーの視点でお話ししました。
各事業は一見バラバラに見えても実は一本太い筋が通っている
経営相談ギフツが大切にしている新規事業のマーケティングストーリーもそうありたいと思っています。
今後も皆さんが少しでも”なるほどね”とさせられるマーケティングストーリーを
お届けしたいと思います。
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