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ワクチン接種後の死亡者数を見て接種を控えようと考えている方へ

Facebookを見たら驚いた。

数人の友人が「ワクチン接種後に356人亡くなった」と投稿し、それがさもワクチン接種が原因だったかのような書き方をしていたからだ。
かなり熱く使命感に燃えている感じでだ。

ザックリとですが、 
・日本人は毎年100万人以上亡くなっていること。
・死者の大半は高齢者であること。
・covid-19のワクチンの接種を2回受けた人が1000万人を超えたこと。
という記憶があったために、356人という数字が特段多いように思えなかった私は、統計情報から計算してみることにしました。


結論から言うとワクチン接種後の死亡者数が356人だとしたら少ない方

結論から言うと、ワクチン接種後の死亡者数が多く聞こえるからと言って、ワクチン接種を辞めるというのは理屈に合いません。

その理由は後述します。
そしてまず、あくまで個人的な見解ですが、ワクチンを接種するべきかどうかの見解を記述いたします。

まずcovid-19の評価ですが、
”変異種などのリスクはあるものの、東アジア人に対しては、他の地域と比べて、感染力も毒性も弱く、持病や既往症がある人や高齢者以外にはリスクは低い。ただし感染が広がることで社会不安や社会機能に障害をもたらすことに注意が必要である"という評価です。

ワクチンについては、
"全てのワクチンは急いで開発したため過去のワクチンより開発期間が極端に短いことや、日本人での臨床試験数が少ないことは事実。当然、接種後の長期間経過後の影響なども実績としては存在しない。接種直後の副反応などは多少情報が出てきている状態である。そのためリスクが高い人や長期間経過後の影響をあまり意識しなくても良い高齢者への接種の推奨程度が適切である"という評価です。

上記の評価や、日本人の年齢別の死亡者数や重症者数を踏まえると以下のようになります。
※東洋経済オンラインの新型コロナウイルス統計情報ページ

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■ワクチン接種に関して個人的な見解
65歳以上:接種を推奨する。
持病がある50歳以上:接種を推奨する。
持病がある40歳から49歳:接種の検討を推奨する。
その他:変異種や感染状況などで接種を検討するが、現時点では積極的な接種は必要ない。


65歳以上の方は毎日平均3,435人亡くなっている(2019年)

政府統計によると2019年に65歳以上の方は、年間1,253,839人亡くなっている。
つまり365で割り、1日平均を出すと3,435人となり、
"65歳以上の方は毎日平均3,435人亡くなっている"ことになる。
※実際には季節の変わり目や冬期など体調を壊す時期に多く亡くなっていると考えられるので、月間の死者数で計算するのが本来は適切だと考えます。
お時間がある方は、そちらで計算してみてください。

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既に65歳以上の1,813万人以上がワクチンを接種している。(6月23日時点)

日本経済新聞のチャートで見る日本の接種状況 コロナワクチンでは、6月23日の時点で、65歳以上の方(3549万人)のうち51.1%(1,813万人)の方が、少なくとも1回ワクチンを接種していて、17.5%(621万人)の方が2回接種していることが分かります。

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上記から分かることは?

もう皆さま、分かりますよね?
ワクチンを打とうが打たまいが65歳以上の方は年平均毎日3500人近く亡くなっているわけです。

うん。ワクチン関係ない。

少なくともワクチン1回接種している方であれば、6月23日の接種人数水準で、"毎日" 3,435人×51.1%≒1,755人 亡くなっていてもおかしくはないわけです。

ワクチンを2回接種している方基準でも、”毎日” 3,435人×17.5%≒601人 亡くなってもおかしくないわけです。

もし今の季節は例年死者数が少なく、年平均の半分程度の死者数と仮定しても、上記の半分程度の方が"毎日"亡くなるわけです。

そして、ワクチン接種数はドンドン増えていますので、この"ワクチン接種後に亡くなる人の数"はドンドン増えていきます。

この数字を見ると、もしワクチン接種後に亡くなった方が現時点で356人だとしたら、かなり少ないと分かるはずです。
当然、もっと多くいるはずです。
でもそれは、ワクチンを接種していても、いなくてももっと多いはずなんです。
例年そうなんですから。


大切なことはなに?

私個人は、日本のワクチン政策は、国産ワクチンが無い状況にしては、良い状態だと評価しています。
※国産ワクチンがない現状は減点材料ですが、今の政権だけの責任とは言い難い。

なぜなら、
・リスクが高く、病床を占有しがちな高齢者から優先接種している。
・ワクチンのリスクや開発経緯などが隠匿されず報道され知りたい人がアクセスできる状況になっている。
・各社のワクチン数を合算すると5億6400万回分の接種が可能なほど大量なワクチン確保できている。
 ※東京新聞WEB
・世界的に見て被害が軽微な日本へのワクチン提供は、優先度が低いであろうと思われるため、ワクチン接種開始時期が早く無いのはしょうがない。
・文科省がワクチンの集団接種を「推奨せず」と学校に通達していること。
・社会的なワクチン接種への同調圧力はあるものの、「ワクチンを打たない人への配慮」を政府が公式に発言していることで、接種非接種の自由があると私は感じている。
ためです。


またワクチンに関しては、
・接種後に亡くなった方々の個別の死因を医学的に究明する。
・統計的に有意な差が出ていないか、KPIを定期的に確認し続ける。
ことだと思います。


最後に

この記事は、特にワクチン接種後の死亡者数が356人"も"いると聞いて、接種するかどうか迷った人向けに書いてみました。

この記事を読んで考えはまとまったでしょうか?

上記「大切なこと」にも記載されていますが、
・情報にアクセスでき
・自分で自由に判断できること
が、大切だと思います。

私個人の判断は、
・私は現状接種しないが、
・高齢の両親が接種を決めた時に反対しない。(場合によっては接種を勧める)
という判断です。

私自身はワクチン接種には慎重な方なので、本記事はワクチン接種を勧める意図はありません。

ぜひ貴方も、ご自由にご選択ください。


※追記
・デルタ株で感染力と重症化が強力になったこと。
・医療崩壊への懸念。
・短期間の副反応の報告量が増えたこと。
などから評価を変更しています。
詳しくはコチラの記事をお読みください。

相変わらず長期(5~10年~)の副反応の報告は、当然増えておりませんが、個人的に、複数人世帯の方は、1人でも接種しておくことをオススメしています。

家族のうち1人でも感染した場合、家庭内感染を止めることは困難で、場合によっては1人の陽性者が出た場合、他の家族全員が陽性者となる場合があります。
家族のうち、大人1人でも接種しておけば、その大人を無症状or軽症とすることが期待でき、"自宅療養"となってしまった場合も買い物や家事で家族を助けることができます。

まだ少数ですが、日本でもコロナ孤児が生まれたという報道が出てきていますから、ワクチン慎重派のご家庭も1人は接種しておいた方が良いという理由です。


免責とお願い

繰り返しになりますが、私はただのゲームクリエイターで今日37歳になった零細企業の社長です。医療関係者でも政治家でもありません。

また間違いや欠けている視点などございましたら、ご教授くださいまし。

私の言うことはあくまでも、「ネットで調べられる統計情報から述べた個人的な見解」ですのでご自由に選択を!

この記事を読んで良かったと思う方は「スキ」か「サポート」をぜひ!!


そんじゃーね(^ω^) ノシ



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