【短文歴史001】古代ギリシャとヘレニズム時代
<超概略>
都市国家の誕生→領土拡大→対外戦争の勝利→政治の安定→内紛→外部による制圧→新しい文化の誕生
<概要>
前8C頃ポリス(※1)が誕生し、貴族政が成立した中
人口が増加し土地が不足したため植民地活動が始まる。
その後、余剰農産物を売って利益をあげた平民たちが
武器を自弁し、重装歩兵として活躍。
彼らは参政権を要求し、
徐々に民主政治の基礎が確立されていった。(※2)
前500年~ペルシア戦争に勝利し
(vsアケメネス朝ペルシア ダレイオス1世)
戦後はアテネを中心として、
古代直接民主政治が完成した。(※3)
スパルタはアテネの勢いを恐れ、やがて対立し
前431年~ペロポネソス戦争が勃発。
ポリス社会は自滅していき、
マケドニアのフィリッポス2世に
ギリシア世界は制圧される。
子のアレクサンドリア大王の東方遠征により、
ヘレニズム時代へ突入する。(※4)
<もっと詳しく>
※1…ポリスとは?
有力者(貴族)が中心となっていくつかの集落が連なり集住を始めたためできた城壁が囲まれた中心都市と周囲の田園地帯からなる都市国家のこと。人々は定住をするようになり、社会は安定、貴族政治が始まった。
※2…民主政治の基礎が確立されていく過程
前7世紀後半にはドラコンによって法律が成文化され、法律による秩序が保たれ、前6世紀初頭にはソロンが貴族と平民の調停者として改革、前6世紀半ばにはペイシストラトスが中小農民を保護・育成。前6世紀末にはクレイステネスがオストラシズム(陶片追放)という投票制度を創設し、アテネ民主制の基礎を築いた。
※3…古代直接民主政治とは?
前5世紀半ばごろ将軍ペリクレスの指導のもと、アテネ民主制は完成された。参政権は両親とににアテネ人の生まれである18歳以上の男性のみで、奴隷・在留外人・女性には参政権がなかった。
※4…ヘレニズム時代とは?
アレクサンドロス大王は中央アジアからインダス川西岸まで征服し、各地にギリシア風の都市(ex:エジプトのアレクサンドリア)を建設したことによってギリシア人が流入し、ギリシア風の文化がオリエントの文化と融合した「ヘレニズム文化」が形成されていった。各地の方言がまじってできたギリシアの共通語コイネーが使用されていた。
<参考>
『詳説世界史』山川出版社
『世界史B用語集』山川出版社
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