#25 う○こを捧げよ!!
【前回の内容】↓
ボナムとクレートの相性はとても良く
あと5日後にはしつけ教室へ預けるところまで来た。
深夜に何回も起きているせいか
私の肌はボロボロでニキビだらけ
口内炎も何個か出来たが
私はそれでも良かった。
なぜなら、ボナムの分離不安からなる問題行動は
劇的に改善していたからだ。
まず、要求吠えは一切なくなった。
そして、クレートの中で安眠出来ることを
覚えたボナムは熟睡するようになった。
嬉ションも減った。
1番大きかったことは
旦那がとても穏やかになり、
ボナムをちゃんと愛し始めたということだ。
そんな光景を見ていたら
私の肌のボロボロなんてどうでも良かった。
1つのアドバイスがこんなにも大きく
私たちを変えるものなのか…
そう思うと、トレーナーさんの言葉に重みを感じた。
その日もいつも通り
クレートから出してトイレをさせて
餌を食べさせていた。
いつもならそのあとすぐに
う○こをするのだかしなかったので
そのままクレートに戻した。
今思えば、馬鹿野郎じゃないと自分を叱りたい。
リビングでのんびりしていると
バフッとクレートから音がした。
いつもなら鳴かないのにどうしたんだろう。
心配になってクレートを開けると
入り口に大きなう○こがしてあった。
「え!?う、う○こがある…!?」
初めての出来事だったのでびっくりしてしまい
フリーズしてしまった。
ボナムはクレートでう○こをした
うしろめたさからか
クレート内でパニックになっている。
私は急いでクレートの入り口を開け
「早く、ボナムでてぇぇっぇぇ!」と
叫んだ時にはすでに遅し
ボナムは、私の目の前で
う○こを喰った…
その光景は、巨人が人間を
捕食しているシーンのようだった。
すべてがスローモーションに見えた。
う、う○こが喰われている…
「うわああああああああああああああ(悲鳴」
ワンちゃんが食糞することは知っていたが
都市伝説だと思っていたので
実際にソレを行う愛犬の姿には腰を抜かした。
まるで目の前で、母親が巨人に喰われる並の
ザワザワ感、何も出来ない無力感が私を包み
手だし出来なかった…。
人生で初めてのう○こを擬人化した。
「う○こここおおおおおおおおおおお!(泣き叫び」
私の雄叫びに、旦那が飛んできた。
「どした!?!?!?!?!」
私は泡を吹く勢いで
「う、う○こ、ボナム、う○こ、喰う、、、」と
単語を羅列し、ボナムを指差すことしかできず
「う○こ喰ったのか!?!?」とすぐに
ボナムの口元を確認する旦那を
ただ見つめるしか出来なかった。
「ぼーっとしてないで、ボナムの口を拭けええええ!」
隊長のように指揮を取る旦那。
私はハッとして、ボナムのケアに戻ったのであった。
ボナムの口を確認すると、もう母親う○この姿はなかった。
その日から私のミッションには
食糞させないという項目が追加された。
「食糞を、、、駆逐してやる!‼‼‼」
しつけ教室に行く直前に出てきた
新たなる敵。
私たち家族が、試練の塀から超える日は来るのか…。
塀の外を見てみたい。
そこにはどんな世界が広がっているのだろうかーーー。
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