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目の前の仕事でブランディングを活用する方法

こんにちは!会社員兼ブランド・ストラテジストのいっぽです。

今回のテーマは「私と、ブランディング」。
私が仕事でどのようにブランディングを活用しているかnoteにまとめていこうと思います。

顔の見えない誰かのためのnoteではなく、私自身に向けた記録であり、私にこのnoteを書くきっかけをくれた同期のためのナレッジシェアです。

私が仕事でどのようにブランディングを活用しているか

結論からいきましょう。
ある程度試行錯誤した結果、今私がやっている方法をピックアップするとこんな感じ…

これが今の所のベスト(オススメ度 5)

1.育成にブランディングを活用する(凸凹を認識・活用する)

2.目の前の施策を進める上で「誰に」「どんな価値を届けたい」のか共通認識を作るためにブランディングを活用する

3.組織の方向性を示すメッセージングにブランディングを活用する

1.チームビルディング、育成にブランディングを活用する方法(凸凹を認識・活用する)

「自分自身の凸凹」=「不完全さすら誇ろう。」という基本理念を持つ私。(凸:得意や強み 凹:不得意や弱み)
だからこそ、一緒に働くメンバーの凸凹という固有性を認識し、理解した上でそれらを組み合わせてチームとしての成果を出すための環境づくりと動機づけにだいぶ力を入れている。

1on1での対話を通じて知ることもあるけど、どちらかといえば日常会話や仕事の中で目の前の相手の傾向を知り、本人に率直なフィードバックや感想伺いをして確かめていくことが多い。

「今回もだし、前も〜な時にこんな得意を発揮していましたよね。**さんはこういうことをしてる時に輝くと私は感じたけど、ご自身ではどう思いますか?」と超率直なフィードバックをして、その時の本人の認識を確認をする。

自覚している時もあれば、フィードバックを受けて初めて認識する時もある。
(このコミュニケーションは完全にSHElikesのグループコーチングを担当していた時の学びが活きている。)

ブランディングでいうところの「らしさのタネ」を日常会話で言語化していく。
仲間の基本性格、特性(凸凹)、価値観、その価値観に影響を与えた原体験、こだわり、義憤・信念・志、どんな環境であればパフォーマンスを発揮しやすいか(阻害するものはなにか…心理的なもの、物理的なもの)を日々研究、仮説を持ったら本人にあててみてちょっとずつ理解を深めていく。

それらの「らしさ」を理解しながら、「らしさ」が活きるアサインと動機づけのための声かけを意識してコミュニケーションをとっている。

2.目の前の施策を進める上で「誰に」「どんな価値を届けたい」か共通認識を作るためにブランディングを活用する方法

どの組織であっても、目の前のそのやるべきことは「誰かのため」の仕事であるはずだ。

結構起こりうる「誰に」「どんな価値を届けたい」かを絞りきれていないでスタートを切りそうな施策に対して、ブランディングのフレームワークを活用して両思いになりたい相手を規定する。

「誰に」「どんな価値を届けたい」かの解像度が高まれば、ゴールも定まる。何をすべきかの迷いも減る。

ブランディングの道のりは長い、だからこそ0から100まで全部やろうとすると結構な確率で完結しない。
だから私はすぐにでも使える3つのステップに全力集中する。

①「両思いになりたい相手」の人物像を規定する
②「両思いになりたい相手の理想の状態」を作る
③「理想の顧客体験フロー」で最適なタッチポイントの検討とやるべきことを可視化する

①と②のギャップに、その施策の提供価値はある。
その提供価値を言語化し、コンセプトまで昇華できたら怖いものはない。

ただし、コンセプトの言語化は実は別次元の難しさがあるので、毎回マストで取り組むのは①〜③、以降余裕があれば提供価値の言語化とメタファーを探しコンセプトを練り上げる。

両思いになりたい相手を主語に意思決定できるチームは強い。
迷いが減り、何をすべきかを純化することができるようになる。

私の見える範囲では、「ターゲット」や「ペルソナ」は通じても、価値観や行動特性までを含んだ人物像の規定をして取り掛かっている施策は少ない。辛辣なことを言えば「デモグラ分析」レベルで止まっていることが多いように感じる。
(おそらく両思いになりたい相手を規定したことによる成功体験が少なく、絞り込むことに対しての恐怖があること、全方位的な効果を望むことがそうさせていると考えられる。あとはそこにかける時間がもったいないと思っているのかな。)


3.組織の方向性を示すメッセージングにブランディングを活用する方法

私がリーダーになったり、組織の長として引っ張っていくシーンでは1.で紹介した個々人の凸凹研究と合わせて「組織の方向性を示すメッセージング」を発信する。

具体的には「組織のコンセプト」と、「組織のステートメント」を言語化して発信している。
そして大切なのは一度の発信で終わらせず、何度も何度も。日常会話の中でも会議中にも、ことあるごとに「(コンセプト)体現できているね!」とか、「(コンセプト)やってこ!」と声かけをする。

例えば、今の組合活動では「PLAY!」を掲げているのだけど、その心は「①アソビゴコロ ②ガチンコ ③アクション」。「アソビゴコロを大切に、ガチンコで考え、とにかくアクションを起こそう!」という意味を含んでいる。

チームの共通言語になるまで口すっぱく「アソビゴコロ入れてこ!」「いいね!今のはファインPLAY!だよ!ナイス〜✨」「ガチンコいいね〜」と声かけをする。

周りの人たちが自ら上記のような声かけを自然と発してくれるようになるまで、まずは自分が働きかける。

そして、コンセプトに厚みを持たせるためのステートメントも、脳が擦り切れるまで考えて言語化し、大事な場面で伝えている。
ステートメントはコンセプトほど日常で触れられていないんだけど、どちらかといえば自分に腹落ちさせるために作っている気もする。

【過去の失敗から】私が目の前の仕事に「ブランディング」を活用する時、めちゃくちゃ気をつけていること

NG集も紹介しておこう。笑

・(出ちゃうけど)専門用語を多用しないこと
→わかりやすい言葉に置き換えて馴染みやすい印象を持たせる
・(ブランディング愛はすごいけど)考えを押し付けないこと
→相手や会社のニーズとマッチしそうなポイントを見極め引き際を心得る
・(ブランディングは奥深いし、万能なフレームワークだけど)全部やろうとしないこと
→使えるところだけ使えそうなシーンで使う

過去にあまりうまくいかなかった方法(失敗例)

・ブランディングのステップを講義形式で1つずつ解説する
・ブランディングセッションをお試ししてみる
→最初は気合を入れてミーティングの時間を割いて試すものの、みんな忙しすぎて時間をとりきれず、完結しない。前進しない、完結しないことに双方ストレスが溜まりがちなのでオススメしない。

今やっているのは1回のミーティングで1ステップくらいを選択し、まずやってみてもらう。

「例えば両思いになりたい相手ってどんな人だろうね?」
「思い浮かぶ人、何人かいる?」
「どんな人?」
「その人、何に悩んでそうかな?」
「どんなことがあったら状況が変わりそう?」
「今出てきた話にハッシュタグつけてキーワードまとめてみるとどうなる?」

「そうだね〜でも私はここが少し違和感。ここをこうしてみたら?よりリアルじゃない?」

「いい感じ!解像度高まったね。次のミーティングまでに少し綺麗に資料整理してもらっていいかな?もし余裕があればこの辺りもう少し考えてきてみてほしい。どう?」という感じでコミュニケーションをとってミーティングをクローズする。

まとめ

以上が、私が2019年から試行錯誤してきたHOW TOだ。

もし使えそうなところがあれば、使ってみてください☺️
また、ブランディングにまつわる「こんな時どうしてますか?」という質問があればSNSで私に送ってきてほしい…こういうきっかけからアウトプットが増えていくのは本当にありがたいことで、ウェルカムです!

ちなみに、2019年から試行錯誤してきて、会社でマイブランドコンパスの全部のステップ活用した事例なんて1個もないのが事実!
シーライクスの講座で学べるフレームは本当に優秀で使えるものなんだけど、会社ではそれを全部やる時間的猶予がなかったから、使える時に使えるところだけ使うを意識してやり方を変えてみた。

うまくいかない、思うようにできない、と思っていても大丈夫!
完璧にできなくったっていいんだよ。
まずはトライしてみて、できることが小さくても積み重ねていくことが大事だと、私は思います。

そうしていたら理解者も増えるし、味方も増える。
ブランディングを活用したい!という思いに共感して応援してくれる人が増える。

ブランディングは目的ではなく、ツールであり、手法の一つでしかないから。これでいい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました😌

ブランディングはいつでもどんな形でも使える超万能フレームワークだよ!!


ブランディングLOVERより。愛を込めて。



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