ダンスセラピーとは

☆これは自己理解プログラムのSTEP10、実現手段の一環で作成しています。

ダンスセラピーとは


ダンス・ムーブメント療法(通称ダンスセラピー)とは、身体の動きを通して精神的治療を行うものを指す。
技法としてはダンスと身体動作(ムーブメント)が使われる。
身体から身体へ、言葉を介さず相手に働きかけ、内省や対人関係の変容を目指すものである。

1.目的

  • 病気や障害に伴う不安や痛みを和らげる

  • 社会に適合する力を養う

  • 自尊心や自己洞察を深める

  • 対人関係を改善する

ダンスセラピーは、医療、福祉、介護、教育、産業、地域など、幅広い分野で実践・研究されている。

2.対象

健常者から心身症、神経症、うつ病、統合失調症、パーソナリティ障害、心身障害児、高齢者、被虐待者やPTSDまで幅広い。
慢性の統合失調症のような言語的接触が困難な者、神経症レベルの防衛が強い者や、心身症や摂食障害など身体性を帯びた病態の者には、特に効果的。

3.起源


ダンスセラピーは、モダンダンサーのマリアン・チェイスがワシントンの病院で患者にダンスを教えたことが始まりです。当初は「コミュニケーションの手段」として用いられていましたが、病院でダンスの癒やし効果に気づいたチェイスが精神医学を学び、医療現場で取り入れるようになりました。
いずれの場合も、身体接触は過剰な情動刺激となりやすいため、四肢末端や背部などの比較的安全な部位から慎重に行う必要がある。性的なニュアンスのある 動作や接触は避ける。

4.環境


使用する空間は静かでゆとりを持って動ける広さで、 じゅうたん敷きなど横になれるとより良い。

セッションの流れと頻度

セッションは通常ウォーミングアップ、テーマの展開、クロージングの順に行われ、時間は30分から2時間くらい、週1~2回から月1回程度のことが多い。

どんなダンスをするのか


使われる身体技法としてはモダンダンスが多いが、舞踏や気功、民族舞踊、ジャズダンス、アレクサンダー・テクニック、自律訓練法などもあり、施行者に よって異なる。
またダンスに限らず歩行、発声、二人組で体を揺らす等さまざまな動作(ムーブメント)も使われる。
「いま、ここで」の即興性が重視される。

どんな音楽を使うのか


音楽は、日本語の歌など意味がある曲は使わない。
明るい曲、静かな曲、リズミカルな曲などが目的に応じて使われる。リズムの効果的な使用は、感情と行動 の活性化を助ける。
しかし内省を深める時は、音楽は使わない方が多い。
楽器や小道具(薄い布、ボール等)も随時使われる。

参考:



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