ノンバーバルコミュニケーションとは
☆これは自己理解プログラムのSTEP10、実現手段の一環で作成しています。
ノンバーバルコミュニケーションとは、言葉以外によるコミュニケーションの方法を指す。
大きく分けると以下の6種類に分類される。
視覚的な要素
表情、顔色、視線、まばたきなど、
メラビアンの法則(注1 でも割合は55%となっており、人はコミュニケーションにおいて視覚的要素から最も多くの情報を受け取っているとされている。
聴覚的な要素
声のトーンやリズム、話す速度、話し方の癖など
身体動作
身振り手振り、体勢、しぐさ、呼吸など
身体的な特徴
服装、容姿、スタイル、肌の色、体臭など
接触行動
握手やハグ、肩を叩くなど
物理的な距離
相手との距離、パーソナルスペースなど
(注1
その中から自分が興味のある"接触行動"と"環境"について深堀っていく。
1-1.ボディタッチ、スキンシップとは
ノンバーバルコミュニケーションでは、相手の体に触れることも重要な要素。
具体的には、握手やハイタッチ、相手の背中や肩を叩いて励ます、力づけるといった方法がある。
特に有効な相手は子供、知的障がい者、ASD、高齢者、または動物。
子どもと関わる際にスキンシップをとると、愛情が伝わりやすくなる。
子どもの情緒の発達を促すという意味でも、接触行動は重要なコミュニケーションとなる。
プロクセミクスとは、1960年にアメリカの人類学者エドワード・ホールが提唱した近接空間学のことで、主に「人との距離のとり方」を指す。
簡単に言うと、相手との距離が近いければ親密な関係にある、ということ。つまり、ボディタッチやスキンシップを適切に使うことでコミュニケーションを円滑により良くすることができる。
1-2.注意点
・パーソナルスペース
相手との距離・接触などは、相手と深い関係を築けていない状態で、パーソナルスペースを侵すと、反発を生んでしまう可能性がある。
・文化の違い
ボディタッチの文化は国や地域によって異なるため、文化的背景の理解が必要。
2-1.ノンバーバルコミュニケーションにおける環境とは
非言語コミュニケーションにおける「環境」の要素は、コミュニケーションが行われる物理的な空間やその設定が、メッセージの伝達や受け取り方に与える影響を指す。
具体的には部屋のレイアウト、照明、色の使い方、温度、家具の配置、装飾品などが含まれる。
これらの環境要素は、コミュニケーションの文脈を形成し、参加者の気分や行動に影響を与えることがある。
2-2.北欧のコミュニケーションデザイン
私がデンマークで感じた居心地の良さは、環境デザインからくるものも多かった。
「変わりなさい!変わらなきゃ!整形しよう!!英語を学べ!これを買え!」といった広告からくる圧を無意識に受け取っていた日本と比べると、北欧は広告がうるさくなかった。
また、いたるところにソファがあり、温かみのある色があり、キャンドルが灯されている空間が心に落ち着きをくれた。
コーヒーダイアログという言葉をデンマークで知った。これは、コーヒー片手に今までじっくり話してみたいとずっと思っていた人と、ふかふかのソファに座ってゆっくり語り合ってみようよ、ということだと私は理解している。
小学校のお迎えスぺ―スにさえも、迎えに来た保護者用に半屋外空間にもかかわらずソファが設置してあるのには驚いた。(もちろん公立の学校!)
環境をまず整える、それで自然と生まれるコミュニケーションを楽しむ、、、そういった文化があるんだなあと。
3.ノンバーバルコミュニケーションのメリット
信頼関係を構築できる
相手に良い印象を与えることができる
相手の感情や考えを理解できる
相手に安心感を与えられる
中でも、言語情報だけでは伝えきれない気持ちを言語情報の理解が難しい相手に対しても補完することができることが最も重要なメリットだと思う。
また、言語を通さないことによって誤解を招きにくいという点もメリットなのではないだろうか。
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