あなたは双方向の対話ができていますか?
こんにちは、"_dawn_"です。
今日は真面目な投稿です。コーチングを勉強する中で学んだことをアウトプットします。
国際コーチ連盟(ICF)では、コア・コンピテンシーという、コーチたるものこうあるべし、という基本スタンスが定められています。
どれも文字面だけ追うと「そうだね」とわかった気になってしまいかねない内容なのですが、どれも具体的に何をすることなの?と問うてみると、なかなか奥深いものになっています。
対話する2人の「合意の維持と確立」
その中でも最近、「合意の確立と維持」について、体験的に学びがありました。
これを見て、相手が何について話したいか、そのことについて話して何を得たいか、要所で確認するといった明示的なアクションについては想像しやすいです。
ですがそれは、「合意の確立と維持」においては、ほんの一部でしかありません。
2人の対話は2人でハンドリングする
例えば、些細ですがセッションのタイムマネジメント一つにも、「合意の確立と維持」が重要性が表れます。
セッション冒頭で進行方法について合意しても、思いがけない話題に脱線し、予定よりも時間を使うことがあります。
もしそこで、コーチ側がタイムマネジメントの全責任を負っていると捉えていたならば、形式上「今日は〜について話す時間にしましょう」と、合意の言葉を交わしていても、自分で軌道修正しなければと焦ることになります。
ですが、合意の確立と維持は、対等な二者間による双方向のやり取りによって成立します。
クライアントと進行について合意したのであれば、都度、残り時間の使い方についてフラットに相談できるはずです。それも一つ合意の維持な訳ですね。
例えるなら、友達との旅行です。一緒に旅行しているとき、乗る電車を間違えていると気付いても、「自分の責任だ、どうしよう」と焦ることはないですよね。率直に「電車を間違えていた、方向転換する必要があるけどどうしよう?」と相談するはずです。
そういう対等な関係性をクライアントと築かなければならないのです。
話す側による双方向のコミュニケーション
また、セッションの初回は、何についてコーチングを受けたいのか?テーマはクライアントが持ち寄るなど、コーチ側が説明する時間が多くなりがちです。
そんなとき、説明パートがあるよとセッション冒頭で合意する訳ですが、それだけでは不十分です。途中で、質問や気になる部分はないかと問いかけるといった明示的なアクションを取るだけでもダメです。
たとえ、アジェンダを提示して了解を得たとしても、一方的に話し続けては、聞き手は徐々に受け取りにくくなり、合意が維持できていない状態になってしまいます。
聞き手がわざわざ口を挟まなくても「うん、うん、うん?」と相槌で違和感を示すことができるとか、リアクションでコミュニティーできるように余白を設ける必要があります。
意識的に間を空ける必要があるのです。あるあるなのが、説明事項を話し切らないとと思い、「~です。で〜」と、つなぎ言葉を挟んで、矢継ぎ早に説明しているような印象を与えるパターンです。これは聞き手は苦しいですね、「まだ続きがあるんだろうな、聞かないとな」と思うでしょう。
コーチは、聞くにも話すにも双方向のコミュニティーとなるよう心がけ、お互いに合意した時間の過ごし方であり続けるよう努めねばならないのです。
たとえ話す側だったとしても、いつでも気軽に相手が何かしらのリアクションができるように振る舞わなければならないのです。
まさに、「言うは易く行うは難し」ですね。学べば学ぶほどコーチングの世界は奥深く、興味深いと思わされます。
以上、ほんの一部ですが、コーチングで体験的に学んだことをお話ししました。引き続き、感じたことを投稿します。よければ読んでくださると嬉しいです。ではまた!