変分原理 5 -道路横断問題
続きです。
自宅の目の前に道路を隔ててコンビニがあります。
どんな順路で行きますか?以下の3つが考えられると思います。
A 直線
B 道路を最短で横断
C 横断歩道を使う
最速と最小リスク
基本的に私たちは最速で目的地を目指しますので、A直線を選びます。
ただし、道路は車が通りますので横断時には多かれ少なかれ危険が伴います。そこで、私たちは最速とともにリスク最小を目指して両者がバランスするような経路を選んでいます。
歩行者天国や深夜で車の交通量が少ない時:A直線
交通量が多い、横断禁止などの条件あり:C横断歩道を使う
上記以外の時:B 道路を最短で横断
先日、10年ぶりぐらいに銀座に行きました。週末でした。銀座中央通りは歩行者天国になっています。通りを横断したのですが、最初は最速をめざしAのようなつもりで渡りはじめたのですが、なんだか居心地が悪くて、だんだんBのように最短で横断する経路に変化していきました。
歩行者天国ではリスクはゼロであることはわかっているはずなんですが、片側2車線はある幹線道路を斜めに横断するというのは危険であるというこれまでの認識が入り込んできます。
今書いていて気がついたのですが、ひょっとすると昨今の社会情勢から、歩行者天国であってもリスクはゼロじゃないと無意識に感じていたのかもしれません。
次回、今シリーズ完結編です。
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