インド・カルナータカ州のOOTA(ミールス)を食べにいく旅6
6日目
この日はハッサン滞在の最終日で、バンガロールにPの車で移動した。
Upma
Pの実家で食べた最後の朝食は、玉ねぎやにんにくをつかわない南カルナータカ・ブラーミンスタイルのUpma。gheeをかけていただく。
Upmaは素朴な料理だが、不思議と食べたくなる魅力がある。
食事が終わって、Pの父と母とお別れをした。
Pの母Sは、2日間の朝昼夜とずっと料理をつくってくれた。感謝の気持ちしかない。
THATTE IDLI
Pの車で、石がゴロゴロした山をいくつも越えて
バンガロール近郊のTHATTE IDLIに到着した。
Thatte Idliとは、直径20cmくらいの非常に柔らかいイドゥリである。蒸した生地は柔らかくプルプルして食感はとても軽い。大きくて柔らかいことがこのイドゥリの特徴かもしれない。
再会
Pにバンガロールで会いたい人がいることを事前に伝えてあり、夜みんなで飲みに行くことになった。
バンガロールには、クラフトビールをつくるブリュワリーが経営するバーがいくつかあって、その中でPの家から遠くない場所を予約した。
会いたい人というのは、去年ここバンガロールのビアバーでいきなり話しかけてきて、本人不在のまま実家に招待してくれたマドライ出身のVRである。
VRは、日本語(関西弁)が堪能なインド人(というか、本人曰く心は日本人らしい)で、日本企業のインド支社で働いていた。
VRは、ビアバーに日本語が堪能なベンガル出身のインド人と登場すると、あれからいろいろあったんやと、今年起こったことを話してくれた。
会社を辞めた後に自ら会社を設立したが、最初はうまくいかない日々が続いた。しかし、最近やっと軌道にのってきたとのこと。
はからずも祝いの日になった。
PとVRも話が弾んだようで、また会う約束をしていた。みんなにとっても良い日であったならうれしい。
クラフトビールがおいしくて、たくさん飲んでかなり酔っ払ったが安心しきっていた。
帰りは、前と同じようにVRの運転手がPの家まで送ってくれた。
Pの家の屋上で、少し雑談した。
VRは酔うと初めて日本の企業で働き始めた頃の回想をしがちだ。当時、仲良くしていた日本人の異性がいたらしい。もし、その人と結婚していたらと夜空を眺めながらつぶやくVRをみていて切ない気持ちになった。
基本的にインドの結婚は、同じカーストの人とお見合いでことさらに親同士の話が重視されるらしい。PやVRもそうした機会を経て結婚している。
30分くらいだらだらと話したあと、VR、友人と別れた。
VRは、いまから1時間半以上かけて帰るのはつらいわーと言いながら帰って行った。Pの家がある南部から真逆にある北部の家を目指して。
続