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合唱人が思うSixTONESの難しい歌10選
今年のスト担も忙しかった。
年始のツアーに始まり、毎クール誰かしらがドラマに出るし、映画は5本(!)も公開されるし、夏~秋は3人が舞台。その合間に2枚のシングルリリースがあり、事務所全体でのコンサート「WE ARE!」があり、初めてのフェス、高校生クイズや初の冠番組といった6人での地上波番組、各々のバラエティへの出演、特に髙地担にとっては嬉しい悲鳴の雑誌の表紙ラッシュ、きょものソロ活動……。
これが全部一年で起きたことなんて信じられない。
そんな過密スケジュールをこなしつつ、毎週欠かさずYou Tubeとラジオがあることにも感謝しかない。
今年もカウコンはないそうだけど、大晦日にはリーダー決めじゃんけんの配信があるだろうか。楽しみな一方で、お正月くらいゆっくり体を休めてほしいとも思ったりする。
さて、5枚目のアルバム「GOLD」の発売を前に、ふとこんなテーマでnoteを書いてみようと思い立った。
「合唱人が思うSixTONESの難しい歌10選」。
聴いていると簡単そうな曲なのに、カラオケで歌ってみると意外に難しかったという経験がある人は多いのでは。
人生の半分以上合唱を続けている目線から、SixTONESだったらどの曲かな?と思ったのでまとめてみたい。
ちなみに、ラップに関しては歌の技術とは全く違う難しさがあると思うので、ラップ部分はとりあえず置いておいて、あくまで音階のある「歌」部分について書いていく。なお、ユニット曲&ソロ曲は除きます。それではレッツゴ!
1.Alright
前奏がない曲は難易度爆上がりです(断言)。
VVSでジェシーが出だしをミスったっていう話があったけど、出だしの「黄昏色~」の音程がめちゃくちゃ難しい。全然音取れない。取れてても(あれ?合ってるか?)と不安になる音階。
さらにBメロの「諦めてばっかもっと悪化 嫉妬なんかすぐ却下」の少しずつ上がっていく音程もすごく難しくて、うっかりすると上ずりすぎて外す。
オシャレなサウンドだからサラッと何気なく歌うのがかっこいい曲だと思うけど、音程には細心の注意が必要で侮れない。
2.Eye to Eye
裏声(ファルセット)と地声の切り替えが激ムズ&下降音階に泣かされる曲。
何度も出てくるサビの、「You&I, You&I, You&I, Eye to Eye~」がとにかく難しい。たっかいところから下降してくる音階で、しかも裏声と地声の境目を通るから、よっぽど意識してないと音が滑る。
基本的に上昇音階(音が上がっていく時)はエネルギーを持って勢いでいけるんだけど、下降音階の時は声が落っこちないように腹筋を使って息をコントロールする技術がいる。
この曲はサビで何回も下降音階が出てくるのがめちゃくちゃしんどい。楽譜渡されてこれ歌えって言われたら絶望すると思う私。
3.Good Luck!
これは逆に、サビの上昇音階の跳躍がしんどい曲。
ポップで聴きやすい曲なので、難しい曲というイメージはあまりないかもしれないけど、歌ってみたことのある人なら分かるはず。
サビの「何回だってIt’s OK!最後はやっぱり笑って踊ろうぜ」で、低いところからどんどん高いところに上がっていく音が意外に取りづらい。
そして低い音に戻って、「一回きりの人生だから(You and I) 飾らずいきましょう」とまたまた高いところまで上がっていく。
あとは2番の入り!!「いつかもしもbad day~」のところ!!この転調も本っっ当に音が取りづらい。一瞬転調に耳が慣れなくて迷子になる。
4.“Laugh” In the LIFE
サビの上昇音階の跳躍がしんどい曲その2。
「Good Luck!」と同じようにポップな曲調なので難しさが目立たないけど、サビの「“Laugh” In the LIFE “Laugh” In the LIFE everyday~」の繰り返し。音が階段みたいにタタンタタン!と上昇していく部分が取りづらい。
VVSで久しぶりにセトリ入りしたけど、Jr時代からいろいろな場面で歌ってきた曲で、パートを入れ替えてみたりアドリブを入れたりと各々が自由に音楽と遊んでいるような歌い方を今はしていて余裕すら感じる。けど音程は意外と難しい!
5.NAVIGATOR
最初から最後まで難しい曲(笑)最初に聴いた時は「何だこれ⁉」と思った。
ぐねんぐねん動く音に疾走感のある歌い出し。Aメロは訳が分からないまま終わり、Bメロの「Radars, 行く手を問えば~」で少し落ち着いたかと思えば、きょもの高らかな「Hey, you!」で再び怒涛のサビになだれ込む。これがセカンドシングルって攻めすぎでは?
この曲の肝はAメロ。Aメロのぐねんぐねんの難しさをクリアすれば、あとは結構気持ちよく歌える。ただ一人で歌うと息つく暇がないので酸欠になるので、どっかのフレーズを捨てて呼吸を整える必要あり。
6.Need you
早口言葉の練習必須。Bメロで死ぬ曲。
この曲の難しポイントはBメロ。「Don’t wanna cry 二度と叶うことないWishes 忘れない2人重ね合ったKisses~」のテンポアップするところで一気に難易度が上がる。急かすような音に乗せながらも、ハキハキと喋らないと言葉が聞き取れなくなる。
直接関係ないけど、SixTONESってわりとみんな滑舌いいよね。
この間のラジオで、ほくしんが熱量高く喋っていたのに感動して初めて文字起こししてみたけど、喋るのがめちゃくちゃ早いのに何を言っているかちゃんと聞き取れるのがすごいと思った。
7.雨
どこが難しいかもわかりませんなお手上げ曲。強いて言えば最初から最後まで簡単なところはない。
一曲の中でぽつぽつ降る小雨からどしゃ降りに変わっていくようなダイナミクス(強弱)の激しさがある、SixTONESの中でもかなり異色の曲。
楽譜に起こしたらどうなってしまうんだ……と思うくらい、ナビゲレベルの音のぐねぐねっぷり。これを一音も外さずに歌うのは無理!しかも音域が広い。上昇しては下降する音に振り回されて、これは音取りをするだけでかなり時間がかかりそう。
騙されたと思って一度歌ってみてください。死にます。
8.僕が僕じゃないみたいだ
前奏がない曲は難易度爆上がりです!!!(さっき聞いた)
VVSの円盤鑑賞を生肉さん(スト担友達)とした時にアコースティックバージョンのこの曲が流れたら、反射的に階名を歌い出した楽器畑の生肉さんと、「『あ』母音の連打死ぬ!」と叫んだ合唱畑の私で反応が違ってめちゃくちゃ興味深かった。
歌と楽器の一番の違いは言葉があるかないかなので、合唱人は言葉の発声に取り憑かれてます。
「『あ』いに『さ』いた 『は』なの『な』まえは『ラ』イアー」……前奏なしのしょっぱな、嫌がらせのような「あ」母音の連続。しかも全部子音が違う。死ぬ。
子音それぞれにも発声のポイントがあって、さ行やま行といった長めに喋る子音もあれば、か行やは行みたいに瞬間的に喋る子音もあるので。
「あ」母音ってすごく難しいんですよ……明るい音にしようとすると浅くなるし、深く鳴るようにしようとすると暗くなるし。
さらっと歌っているように見えて、出だしの北斗はめちゃくちゃ大変な部分を担っていると思う。
9.マスカラ
多分、SixTONESの全曲の中でもトップクラスに難しい曲。アイドルにこれを歌わせる常田さん鬼。徹頭徹尾、メロディもリズムも最難関レベル。これをカラオケで歌おうとして撃沈した人は数多いのでは。
裏拍取りまくりのメロディーは、ちょっとでも油断するとあっという間にノリ遅れるのでテンポキープ必須。Aメロが1番と2番でリズムも音も変わるのは憎い演出だけど、さらに難易度を上げてる。これを踊りながら歌うのすごいな……。
楽譜に起こしたらリズム読みだけで数日かかるだろうなと、聴いていていつも思う。
10.この星のHIKARI
「みんな歌って~」ってメンバーは言うけど、この曲めっちゃ難しくない??????
と、いつも思う曲。
裏拍や符点、休符のリズムが多用されていて、何が正解なのかいまだによく分かっていない。大人数で言葉を揃えるのはほぼ無理。
「星」「光」「瞳」「歯がゆさ」「2人」「初めて」など、要所要所で、は行の子音が出てくるのも歌いづらい要因。は行の子音は聞こえにくくて、大げさにHを発声しないと届かないので。
以上、独断と偏見による「合唱人が思うSixTONESの難しい歌10選」でした。
次のアルバムではどんなことにチャレンジしているのか、とても楽しみ!