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「2025年2月の珈琲 Colombia:イルカの合図」

Colombia:イルカの合図
イルカの鳴き声が海に届いた
それを合図に
伊豆半島に沈む夕陽が
江ノ島シーキャンドルに反射する
砂浜に集う恋人たちが見つめる
黄昏の海
やわらかに広がる果実の甘み

仕事を早く切り上げられる平日の天気がよければ最高だ。

午後2時半くらいからうずうずして、波情報を確認し、YouTubeでライブカメラで波を観る。

わたしでも乗れそうな波が来ているなら、ウェットスーツに腕を通し、自転車の横にサーフボードを積んで、海へGO!だ。

その日は、波の高さはないものの押しのある波が時折ある日だったから、落ち着いて、テイクオフができたし、波間でぼーっと海を見つめることもできた。

サーフィンをしている間に、太陽はその位置をどんどん変えていく。

「きゅうっ!きゅうっ!きゅうっ!」

かわいい声が砂浜の方から海に届いた。

きっと、1日のショースケジュールを終えたイルカたちがはしゃいでいる声にちがいない。

そんなイルカたちの鳴き声を合図に、江ノ島シーキャンドルがきらりと光った。

見れば、伊豆半島に沈む夕陽がシーキャンドルを照らしている。

とてもきれいだと思った。

砂浜を振り返ると、閉館した新江ノ島水族館から出てきていた恋人たちも黄昏時の海の情景に見惚れていた。

この風景を珈琲にするなら、飲み心地はさわやか、ジューシーでやわらかな甘みで表現したい。

珈琲豆はコロンビア、焙煎度合いは中浅煎りで苦味よりもフルーティーさを大事にしたい。

こうして、できあがったのが、2025年2月の珈琲Colombia:イルカの合図だ。

生産国:コロンビア
品種:カツーラ、カスティージョ、コロンビア
精選方法:ウォッシュド
風味:チェリー、りんご、ブラッドオレンジのようなジューシーなやわらかい甘み
煎り加減:中浅煎り

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