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映画『リメンバーミー』のリメンバーミーという人が皆抱く願い

金曜ロードショーで『リメンバーミー』を鑑賞。

ネタバレ全開なのでご覧になってからお読みください。

死者の日。メキシコ文化。風景。色彩豊かで暖かい映像美。アニメーションならではの美しさはやっぱり素敵。

死んだ者が橋を渡れる条件が、「俗世で自分の写真を飾られていること」。その人が誰かの心の中に生きつづけている証。仲間に裏切られ家族に勘違いされたまま死んだヘクターの、検問で引っかかるその姿が、最初その事情を知らなかったときからどこか切なくて、人に「忘れられる」「必要とされない」、これほど悲しいことはないと思った。だから最初のほうの、スターに女装して失敗したときのヘクターの寂しさややりきれなさがあの細かい表情や動作から一瞬で伝わってきて、心が痛かったし、最後無事通れたときの喜びに涙が溢れた。

登場人物と一緒に「心の痛み」を経験すること。その後、それを登場人物と一緒に乗り越えること。その体験だけでも、人の心は救われる。励まされる。生きる活力になる。映画や物語は、それだけでもものすごく価値がある。なぜか私の中でそれに気づいたことが、この映画を観た中でとても印象的だった。

同時に、芸術の魅力と必要性、創造物をシェアすることで生まれる怖さも描いていた。音楽っていいのよねえ。ものすごいパワー。(語彙力)クリエーションて、楽しんで生み出されたものなのに、人に評価されようとしたりビジネスにしようとすると純粋なものではなくなる。できたもの自体は純粋でも。それをクリエーターの立場の人たちが描いているのがこわい。胸が痛い。

でも、トイストーリーもだけど、子どもも観られるアニメ映画の割にはだいぶダークでタチの悪いキャラクターが出てくるのがどこか生々しいというかギスギスしていて好き。


なんでも、真が勝つ。と、私は、思う。真摯な姿勢はほかの人の感性の中に入ったときに、一番強いと思う。

けど、人の悪意にものすごく触れてきた人とか、そう思わないんだろうな。友達とこういう話で割れたことあるもん。私が経験したことないこと経験していて、あ、もし私がそれを経験していたら同じように世の中の出来事を捉えるなって。


まとめ。誰かが自分を気にかけてくれること。その心の温まり加減を大切に、自分も誰かを温められるように、生きていきたい。

(ある程度流れとまとまりがある感想文を書けるようになりたい、、、)

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