夏
部屋の隅の白い箱が吐く冷気に体を預けてばかりの最近だが、思い立って外へ出ると体の周りに湿気と熱がまとわりついてくる。そこで、思いっきり息を吸うとぬるく柔らかい空気が螺旋しながら肺に流れ込んでくる。まるで息を吸った気がしない。
夏は基本的に好きではないが、終わると何故か虚しい気分に襲われるのは夏が主人公すぎるからだろう。こんなふうに自分の中では夏の終わりが虚しいことや虚しいなら楽しめる時に楽しめば良いと分かっているのに楽しめないし終わることに慣れない。
今年はどうだろうか、夏。
部屋の隅の白い箱が吐く冷気に体を預けてばかりの最近だが、思い立って外へ出ると体の周りに湿気と熱がまとわりついてくる。そこで、思いっきり息を吸うとぬるく柔らかい空気が螺旋しながら肺に流れ込んでくる。まるで息を吸った気がしない。
夏は基本的に好きではないが、終わると何故か虚しい気分に襲われるのは夏が主人公すぎるからだろう。こんなふうに自分の中では夏の終わりが虚しいことや虚しいなら楽しめる時に楽しめば良いと分かっているのに楽しめないし終わることに慣れない。
今年はどうだろうか、夏。