病院に行って優しくされたい
病院に行って優しくされたい。
ここじゃ誰にも優しくしてもらえない。
誰にも見捨てられず、無償の愛をもって優しくされてみたい。
でも、それはきっと一生叶うものではないから、お金を払って仕事として優しくしてもらいたい。
ただ何も聞かずそばに居て、布団をかけて貰いたい。
嫌な顔なんてされず、当たり前のことのように私に優しさと愛情をもって接してもらいたい。
きっと病院の人は他の人間のことを優先したりしないし、私の上位互換の存在を知らしめたりなんてしない。
私は安心して母親のお腹にいる胎児のようにただ眠りたい。
もういっそ、私に対する感情も何もいらないから、ただ単に仕事として、そっと身体を撫でて欲しい。
救われたい。