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独りからはじまる文化研究
2019年5月30日 10:46
文:Rin Tsuchiya世の中にはなんと一人走りした日本語の多いことか、と私は時折考えることがある。日本の若者言葉だけではない。例えば海外の人のTシャツやタトゥーについてもそうだ。「その言葉でいいのか?」とつっこまざるを得ない、むしろつっこまねばならないという責任感すら感じることがある。ただし義務ではないので常につっこみは心の中で抑える。あるとき、スペイン人の友人がこんな写真を送ってき
2019年5月26日 08:10
文:Rin Tsuchiyaアタリマエとはなんだろうか。ひとまずは「我々にとってそれをするのに疑問を持たずに行える何か」とでも言えようか。国の数だけ、もしかしたら人の数だけアタリマエというのは存在しているかもしれない。普段はそれが我々の骨身にまで浸透しているため、アタリマエが当たり前に存在していることには気づかない。歩く時には足を動かすし、仏壇の前では手を合わせるし、食べる前には「いただき
2019年5月21日 21:52
Rin Tsuchiya私は今、博士後期課程で文化人類学を学んでいる。「文化」は比較的理解されても、ここに「人類」がつくと途端に理解されない。たまに「人間の骨を測ったりしてるの?」とも言われる。それは別の畑の話だとツッコミを入れることも慣れたものだ。ごくごく簡潔にいうと、文化人類学は「異文化を学ぶ学問」という事になる。これではいささか不十分だが、それはさておきここでは私が文化を学び始めた経緯