耳に遺る
4月17日に、Conton Candyのストーリーをみてチケットを購入してからおよそ1ヶ月。
とうとうmiminokoに行くことが出来ました。
1ヶ月は、ライブのお預け期間としては短い方だったと思うけれど、お目当てのアーティストが多すぎたのもあって、とてもとても待ち遠しかったのです。
ホテルのビュッフェで、よーーしあれもこれも全部食べるぞーっ!と燃えている状態が1ヶ月続いたと思えばわかって貰えるだろう。え?例えが卑しい?
0.チケット受け取り
友人と駅で待ち合わせてチケットを受け取りに行った。
同行してくれた友人は、邦ロックが好きな音楽ジャンルのトップに君臨している、という訳では無いので、今回の誘い自体断られると思っていたのだが、「異文化交流兼照明の勉強だと思って来た」と言っていて、理由がその友人らしくて笑った。
そんな友人も、チケットとパンフレットを受け取った瞬間ワクワクが抑えきれておらず、それも笑った。
漲るよね、滾るよね、最高だよね、うんうん。
かく言う私も、実はフェスへの参加がはじめてだったので、彼に負けず劣らずワクワクしていた。
1.サバシスター
そんなこんなで、2人して「オラ、ワクワクすっぞ!」と宛ら悟空の心持ちで、1つ目のお目当て、サバシスターのライブへ。
実は、フェス初心者2人だけでサーキット参戦はあまりにも無防備すぎると思っていたので、事前にライブ事情に詳しい友人から情報を集めていた。
そしてその時に「お目当てのバンドは早く行かないと入場制限になるよ!」と言われたので、ビビり散らかしてしっかり30分前に乗り込んだら、全然余裕で逆に拍子抜けした。
けれど、後半になるにつれて混んできて最終的には入場制限がかかっていたので、先人の知恵に感謝感謝。
サバシスター、写真で見た時から思っていたけれど、全員マジで可愛かったなぁ。
あと若ぇ。こんなこと言うと精神から老けそうだから避けたいけれど、本当に若さを感じた。
メンバーの一人が専門学校生ということで、そりゃあ若いはずだわ。
去年の3月にできたバンドということも相まって、フレッシュさが全面的に押し出されていて、それもよかったなと思いました。
ボーカルのなちさん、MCする時はとても可愛らしい声なのに、歌い出すと力強い声になって、バンドの世界観とマッチするのがすごく良かった。
そしてその世界観にファンが惹き付けられているのも伝わった。
ファンと仲良しのバンドなんだろうなと思いました。
ちょっと残念だったのは、全体的な音量が小さく感じたこと。(周りのお客さんもちょろっと言っていたかな。)
場所がCLUB SEATAで縦長の箱だったかつ、自分たちが後ろの方にいたからだった可能性は高いけれど。
また聴く機会があったら音響がもっといい感じだといいなという期待。
2.なきごと
いやぁすんごかった。
この日、素敵なアーティストとの出会いは沢山あったのだけれど、自分の中で最高だったアーティスト2つのうちの1つ。
一緒に行った友人も「今日の収穫はなきごとが観られたことだ」と言っていた。
パフォーマンスを一言で表すならば、「cleverに音楽しているなぁ」という感じ。
ボーカルの水上さんは何をすれば観客が和み、何をすれば観客が沸くのか、そして観客が求めているものは何なのか、全部計算して演ってそう。
演奏だけではなくMCまで。緩急が完璧だった。
でもそれが決して鼻につくわけではなく、「我々をその掌の上で転がして〜」と身を委ねたくなる感じでした。
油断も隙もないったら。危ない危ない。
あとギターの岡田さん、ギター上手すぎ。
いや、プロだから上手いのは当たり前なんだけれど、上手すぎ。
ギターから声が聞こえた……いや、ギターそのものが声だった…?なんというか、リフにしっかり意味があった。
とにかく感情を揺さぶられました。
音楽としての完成度もすごくて、ずっとハマっていた「癖」をリハで聴いた時は圧倒されたし、「深夜2時とハイボール」「憧れとレモンサワー」みたいに等身大ですっと体に馴染む曲もすごく素敵だった。
貫禄のある演奏で本当に最高でした。
(そういえば、アーティストのリハが見られるのも、フェスの醍醐味ですね。)
3.輪廻
なきごとの余韻に浸りながら、後輩がライブをした事のあるSHUFFLEへ移動。
そこで見たのはびっくりの光景。
なんと、ベースとドラムの2人でリハをしているではないか。
しかもしかもドラムボーカル!!!!!初めて見た!!!
一方で「音源を聴いて気になったバンドのはずなのに、ギターレスのバンドって気づいてなかったのか…」と絶望した。
……のも束の間。
MCで、ボーカルの双葉さんは体調不良でお休みなのだと聞いて、心底安心しました笑
そんなこんなでギターがいない状態での出演だったのに、音の薄さを全然感じさせない素晴らしいライブでした。
普段はボーカルをやっていない!?嘘だろ!?、と思わざるを得ないかっこよすぎるドラム(ボーカル)のりぃこさんと、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、本当に楽しそうにベースを弾く少し不思議な雰囲気のリノさん。
初めてライブをみたのに一発でファンになりました。
インタビューで「真っ直ぐで飾らない、深夜の女子会みたいな音楽です。」と語っているのも納得のガールズバンドらしい音楽で、めちゃめちゃ楽しかったです。
いわゆる「おじさん」の客層が多めでびっくらしたけれど、またライブ行ってみたいですね。
4.Bye-Bye-Handの方程式
なんだかんだ、好きになってからライブに行くまで4年の月日が経過してしまいましたが、ライブの感想は「まじ最高」につきます。
なきごとに続く、最高バンドです。
「ぷらねたりゅーむ」からバイハンにハマった口なので、ハマり方としてはミーハーだったと思うけれど、所謂バイハンらしい他の熱い曲も凄く好きだったので、自己紹介とかではいつも好きなバンドとして挙げさせてもらっていました。
ただ、ライブ映像とかを目にしたことがなかったので(何故)、今回観られて本当に本当に良かった。
バイハンのような熱血系のバンドにハマることが滅多にないので、サークル以外であんな感じの魂ぶつけられるライブを観たことが無かったし、好きだと思ったこともなかったけれど、良いもんですね。
なんというか、同じ人間で、同じ生命維持をして、同じ音楽を共有しているという、熱い熱い一体感が心地よかったです。
煽りも最高でした。
あと会場がWARPで、自分も何回かあの舞台に立ったことがあったので、同じ舞台に立ったことがあるという優越感と、同じ舞台のはずなのになんでこんなに立体的な音楽空間になるんだという劣等感で、感情がカオスでした。
ライブが良すぎたのでラババンも買ってしまいましたが、次はちゃんとワンマンの時に行きたいです。
あと絶対どっかでコピーします!!!!
5.リアクション ザブッタ
Conton Candyを聴こうと思って早入りしたら、(途中からではありましたが)観ることが出来たバンドです。
メンズのスリーピースでベースボーカルのバンドって初めて見たのですごく新鮮でした。
あと、全員顔がかっこよすぎてビビり散らかしました。
楽曲も疾走感ある爽快なもので、なんというか浄化されました。
会場のROCK JOINT GBが、縦に長いかつ2段に高さが分かれている箱で、入口は高さが高い方にくっついていたので、入った瞬間観客がみんな真っ直ぐに手を挙げている姿が目に入って、すごく綺麗な光景だなと思いました。
ただ、マイクが壊れちゃったみたいで、最後の最後だけボーカルがめちゃくちゃ小さくなっちゃったの、本人たちも悔しかっただろうなと思いました。
大学の友人から「地元のバンドなので是非よろしく」とのことなので、またいつか機会があったら観てみたい。(いやどの立場笑)
6.Conton Candy
最近激ハマリしていたので、このバンドでMiMiNoKoを締められることが本当に嬉しかったです。
このバンドは、音源とライブとでギャップがあるタイプだな〜と思いました。
YouTubeでライブ映像を観た時に感じていたことは、実際のライブでも間違ってはいなかったですね。
音源だと、わりと素直に歌っていて歌詞の意味が真っ直ぐ入ってくる感じ。
一方でライブだと、歌詞の意味よりかは、ボーカルのパッションそのものが伝わってくる感じ。
音楽を媒体にしてボーカルの熱意を伝えることを、ライブで目指しているのかな。どうかな。
でも勢いだけでごまかしているわけではなく、ボーカルの紬衣さんはリードギター出身だからかギター上手すぎだし、ベースのふうかさんとドラムのさやかさんとは実の双子として息のあったリズム隊としてバンドを支えているし、とても「バンド力」を感じました。
そもそもバンドメンバーの仲がすごく良さそうだったしね。
全力で音楽しているな〜と感じさせられる、良き良きなライブでした。
ただ、前バンドのマイクトラブルがリハで解決したと思ったら、本番の前半は全体の音が大きすぎて死ぬかと思いました。(スピーカーの真ん前にいたのも影響していたと思う。)
それが後半になって改善されてよかった。(っていうのを友人と話しました。)
7.まとめ
感想をじわじわ書いていたら1週間が経過してしまいました。
フェスは初参加でしたが、色々なバンドから色々な刺激を貰える素敵なイベントだなと思いました。
今応募している別のライブが当たったら、サバシスターとConton Candyをもう一度観られるので、当たるといいな。
もちろんそれ以外のバンドも、ワンマンで観に行きます。
一緒に行ってくれた友人に感謝〜✌️
〈参考〉
https://recochoku.jp/ch/recolog/rinne/