こんな言葉たち 紡ぎたくなかった

(猪狩さんお誕生日おめでとう。
だけど、このnoteは全然そういうのじゃない。
でも、お祝いムードに水を差したい訳でもない。
素敵な猪狩さんにはいつも愛と感謝を贈りたい。
それは揺るがぬ私の信念。これはただの心の整理。
ごめんね。どこまでも身勝手で。許してください。)

お昼に世界が終わって、日が暮れるまで泣いて、
夜は人と約束をしていたのでご飯を食べに行った。

当然ではあるけど、私にとっての世界が終わっただけで
世間にとっての世界そのものが終わったわけではないので、
街も人も滞り無い。平常運転。日常。何だか拍子抜けした。

でも、私の胸に空いた穴は大きくて、
ご飯屋さんでは平気だと思っていたのに、
帰り道、電車を降りた先のホームでまた涙が零れ始めた。
お酒のせいかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

猪狩蒼弥のオタクが、それも離れかけていた人間が、
高橋優斗の退所で泣くな 偏った思想を語るな というのは
ごもっともで私が色々言うのはお門違いも甚だしい。
そんなのは、言われずともよくわかっている。

だけど、優斗さんの進退を他人事として流すには、
些か愛着が湧きすぎた。思い出が少し増え過ぎた。

猪狩さんが大事にしてた五という形そのものが、猪狩さんを愛した私にとってもとても大事だったから、その真ん中に居るべきなのは優斗さん一択だと確信していたから、心底やるせなく、只管耐え難く、この上なく苦しいのである。

だから、好きに書かせて欲しい。

多分言葉にならない思いの方が多いし、
そもそもこんな言葉たち紡ぎたくなんかなかった。
今日は猪狩さんの誕生日だ。泣き言なんか垂れたくない。
でも、今言葉にしないといつか心が死にそうなので、
1人でこそこそと紡ぎたくなかった言葉を吐かせて欲しい。

まず、お昼からずっと頭の大部分を占めているのは、
"どこで何を間違えたんだろう"という、
ただ、それだけの残酷な疑問。

五人の軌跡を、私の思い出を、
優斗さんと四人の決断を、
決して間違いとは呼びたくないけど、
一番見たくなかった結末を迎えてしまった今、
どこで何を間違えたんだろうと考えるしかない。

こんなはずじゃなかった。違う未来を想像していた。

きらきらとした景色を見せてくれる五人が、未来永劫語り継がれていく伝説のアイドルになるのだと本気で信じたあの瞬間の青さが今はどうしようもなく痛い。

アイドルが脆く儚いことなんて 、永遠が無いことなんて、
嫌というほど、よく知っていたはずなのに。
信じてしまった。祈ってしまった。

盲信していた私は、盲信させてくれた貴方は、
どこからいつから間違えていたのかな。
間違えなければ欲しい未来を手に入れていたのかな。
小さな違和感を見逃さなかったら間に合っていたのかな。

沢山の幸せをくれたのに、沢山の救いをくれたのに、
見せてくれた夢を何ひとつ現実に出来なくて、
本当にごめんね。

それから、
"どこで何を間違えたんだろう"という、疑問の隣で
幾度も思い知らされる、魅せる側と魅せられる側の間に、
本質的な絆は結べないのだという揺るぎない事実。
思い知らされる度に、苦しくて舌を噛み切りたくなる。

これも知らなかったわけじゃない。知っていた。

でも、深く信じていたから、強く祈っていたから、
改めて思い知らされる感覚が想像以上に惨めだ。

動画で凛と立ち言葉を届ける猪狩さんの潔さが、
オタクに示した愛情/敬意/けじめの表象だというのは、
何となく理解出来るけど、動画の中で平然を装って、
「やれることを全てやって決まったことで後の祭りなんだ」
と私たちに言い聞かせて、助けようとしないでほしかった。

わがままだけど、一緒に怒り狂って泣き喚いて欲しかった。これでもかと子供じみた悪足掻きをしたかった。
烏滸がましいけど、苦しい時間も共有させて欲しかった。

事ある毎に、うるさいぐらい五人五人五人五人五人と唱え続けていた猪狩さんが、大好きな優斗さんに退所したいと言われて、二つ返事で受け入れるわけがない。当然だ。

そうである以上、きっと壮絶な葛藤とか苦難とかに揉みくちゃにされて、血反吐を吐きながら、涙を流しながら、最後の結論に辿り着いたはずなのに、その一番黒く深い暗澹たる部分が"僕の弱さ"の一言で片付けられて、潔い揺らがぬ結論だけを贈られたのが、寂しい。知っていたけど、猪狩蒼弥は窮地に追いやられてもアイドル。偶像で虚像。

猪狩さんに救われることはあっても、猪狩さんを救えることはきっとないんだと実感して、寂しい。

明日どうなるか分からない世界で、腐らずに、怯えずに、強い想いを言葉にして、ずっと"五人"と唱え続けたその積み重ねが、積み重ねた言葉を裏切らずに刻んできた歴史が、"僕の弱さ"の証明なんぞであってたまるか。

あれは間違いなく繊細な猪狩さんの揺るぎない強さだったのに。私たちの涙を拭うために勝手に弱さにしないでほしい。

そして、こんなこと言っちゃいけないのは分かっている。
猪狩さんが告げてくれたのが全ての答えだと分かっている。
誰かを傷付けうる滅茶苦茶を言っていると分かっている。
こんなことを言っても何も変わらないと分かっている。

分かっているけど、先ほど記したような猪狩さんの揺るぎない強さを弱さごと守ってきてくれた優斗さんが、猪狩さんが重んじた五人の核だった優斗さんが、それを知ってくれていたであろう優斗さんが、猪狩さんが繋ごうとする手を振りほどいてまで旅立つ意味ってなんなのだろうか?

優斗さんは、
猪狩さんの、優斗担の、そして私をも含むHiHi担の、
たったひとつの美しい"いちばんぼし"だったのに?

髙橋優斗さんがどこでも愛され輝く人なのは嫌ってくらいわかってるけど、ステージの真ん中、そして四人の真ん中、それより良い場所、そんな桃源郷、本当にあるの?

あったとして、真ん中が空いたステージ、真ん中が空いた四人、見れない。というか見たくない。

そもそも、別に四人で続けていくとも言ってくれていない。猪狩さんに至っては、事務所に残留するかも教えてくれていない。事務所に残るに値する価値が辛うじて残っているとも断言出来ない。

そういうあれこれ全部引っ括めて、受け入れたくない。知りたくない。全部やり直したい。五人でいい。五人がいい。

言っちゃダメ。わかってる。わかってるけど、

もう私のジャニオタ人生は終わりでいい。
終わるくらいなら出会わなければよかった。

って叫びそうになる。

でも、出会わなければよかっただけは違う。
それもわかってる。

自粛期間、鬱の手前で帰って来れたのも、
上京後、慣れない一人暮らしに耐えられたのも、
バイト変えて、今大事にしてる居場所を見つけられたのも、
全部全部、どれもこれも、HiHi Jets のおかげ。

出会うのが遅かった。短かった。少なかった。
でも、全部必要だった。出会えてよかった。ありがとう。
熱量を失いつつある今ですら、死ぬほど思う。

でもだからこそ死ぬほど苦しい。
美しい過去にしたくない。

猪狩蒼弥さんの誕生日には、
愛に満ちた言葉を紡いでいたはずなのに。

こんな言葉たち紡ぎたくなかったのに。

時間を掛けて重ねたまじないがのろいになった。
でもいつも愛してる。いつも感謝してる。これは本当。

猪狩さんが、優斗さんが、
瑞稀くんが、橋本さんが、作ちゃんが、
どうか、どうか、どうか、幸せでいて欲しい。

罵詈雑言を吐いたけど、本当に言いたいのはそれだけ。

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