心穏やか江の島ヨットハーバー
『セーリング』と聞いて、まず何を頭に描きますか?
セーリングについて、まだ何も知らなかった約3年前、私はカヤックをイメージしました。
『みんなでオールを持って一生懸命漕ぐやつですか?』と、トンチンカンな答えしか返せなかった。
それが今となっては、ヨットのルールやたくさんあるヨットの種類やパーツ名まで言えるように。※セーリングスキルは皆無です。
そんな新しい世界を私の世界に与えてくれた彼には、心から感謝している。
このハーバーも、セーリングを知らない当時の私には関わりのない遠い場所だった。
いざセーリングについて知ったり、実際に乗せてもらったりすると、その世界観に惹き込まれた。間口は決して広くない。ただ、入ったらなかなか抜け出せない魅力が、セーリングにはある。
ヨットハーバーの白い建物を出ると、競技用ヨットハーバーと、プレジャー用ヨットのエリアに分かれる。
今日はもう夕方の4時。ハーバーから出た人は、夕刻までには必ず帰港しなけれぼならないというルールがある。
OPという初心者用のヨットが、海から次々と帰港してくる。この帰港シーンがいつ見ても微笑ましい。
数ヶ月前まで、この場所で東京オリンピックが行われていたとは思えないほどの静けさに包まれる江ノ島ヨットハーバー。
水面にヨットのシルエットが映し出される様子を眺めていると、なんだか昼寝から目覚めたときのような気持ちいい気だるさを感じる。
セーリングという世界、その世界に生きる人々と出会い価値観を共有できたことは、私の人生にとって大きくプラスになってきた。
セーリングって、素敵なスポーツだ。
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