情熱スリーという魔窟〜ふつうのネタライブvol.2【ネタバレ】
日経ホール入ったら、大手町は豪雨でした。わたしです。
楽しすぎたね、という記録です。
そもそも、情熱スリーとは、ということですが。
まあ聞いてもらって、というか客が説明するのも野暮なので。
ふつうのネタライブは、情熱スリーに寄せられたふつうのおたより(ふつおた)を芸人がネタにして披露、という特殊ライブ。
ふつおた自体が全く普通ではない、リスナー(以下シューター)の叡智と妄想によって書き記されたものです。変態だって〜。
OP街裏ぴんく×サコ目RNくだらない質問
日本国憲法みたいに、日本食憲法をサコさんが図書館で書いてたという目撃情報。
聴いてる人にしか分かんねえって〜!最高かよ。
日経ホールに入って行ったサコさんを、ぴんくさんがリアルタイムで追いかけるという何とも今風の洒落た演出。
そもそもサコって誰だよ、と言う方は回れ右して情熱スリー初回を聞いてください、話になりません。
(読者を篩にかけるな)
出番前の囲碁将棋にも「サコ見た?」と聞いたり「おい!サコ!」と叫びながら探すぴんくさんに、会場のシューター大爆笑。そりゃそうだ。
そうこうしていたらフードを目深に被ってバスケットボールと戯れるMr.バスケットボールを発見したぴんくさん。
追いかけてたどり着いたのは日経ホールのステージ、フードを取るとそれはサルゴリラ児玉さん。
「クソーッ!」というぴんくさんの叫びで暗転、この上ない最高のオープニングでした。
その後の映像も洒落てる。
GERAの本気というか松原さんと立川さん(構成作家たち)の本気度が凄い。
令和ロマン×RN紙コップ
紙コップさんのふつおた「千手観音とカラオケ」がベースの漫才。
実はこのふつおた、個人的にとても好きでしっかり覚えていました。
令和ロマンぽい15ほどのふつおたから選ばれたらしく、「ネタにするのが難しかった」ということでしたが、そんなことは一切感じさせない完成度と令和ロマンの知性をビシバシ感じるものでした。
千手観音をかのんという女性として登場させ、牛久大仏や阿修羅像、タイの大仏やボケに空也上人像を出すなどふつおたに無い設定を盛り込めるのもふつネタライブならではなんだ、と初めて観たわたしは衝撃でした。
ずっとひたすら動きまくりあらゆる仏像になりきるくるまさんと冷静に突っ込み続けるケムリさんを観てああ令和ロマンだ〜と感じざるを得ません。
千手観音を三次元で表現した人、この人くらいでは?
腕の半分制御効かない、もパンチあって好きでした。
ラブレターズ×RN紙コップ
紙コップさんの「放屁予告」というふつおたをコントにしたラブレターズ。
いつどこで何回屁をするか予告してからデートに向かう、という内容のコントでした。
彼氏はいつどこで何回屁をするか予告、彼女はいつどこで何回屁をしたか年度末に報告、というどえらいカップルです。
最後はふつおたに無い、塚本さん演じる彼氏の「おもしれー女だな」からの怒涛のプロポーズ。
まるでひとつの舞台を観たかのような感動、人によっては涙するくらいのラストでした。
この「おもしれー女だな」が完全なスイッチになっててコントが完全ドラマになっていました。
いや、そもそもが舞台のような作り込みというかなんというか。
またラブレターズの演技が素晴らしい。
このラブレターズのコントは終わった直後のXでもかなり話題になっていました。
パンプキンポテトフライ×RN元ブラジル代表
「仲良しの音」という元ブラジル代表さんによるふつおたからの漫才。
パンポテは下ネタがまあ凄い(凄い)
以前パンポテは2回観てますが、両方タバコのネタでした(れっきとした下ネタなので是非観てください面白いです)
元々仲良しの音はセックスの言い換えをしつこいくらい繰り返すという内容でしたが、パンポテはその言い換えの部分を下地にして全く新しいものを作っていました。
裏で聞いていた囲碁将棋や松原さんは「えっ?違うネタやってる?」と思うほどだったそう。
女を上裸NGの怒ると高い声で捲し立てるやつ、とか緑をブロッコリーの、クリームソーダの、まちゃまちゃさんの髪、とか、とにかくまどろっこしく言い換えてきます。
これが死ぬほど面白い、特に女の言い換えは人によっては怒られるやつです。
大丈夫、情熱スリーに秩序などありません。魔窟ですから。
普通にどこかの地下ライブで披露してほしいネタだったとわたしは思ってます。
許可出たら、マジでパンポテのネタにしてほしいな。
サルゴリラ×RN紙コップ
紙コップさんの「炊き込みご飯」というふつおたからのコント。
紙コップさんマジで変態なんですけど〜!
さすがに3つは会場もどよめいてたし笑っちゃってました。
余談ですが、ネタ元のメールを書いてるシューターさん達も会場に足を運んでおり、最前でネタを鑑賞されていました。
紙コップさんは「メルカリで買ったサコさんのTシャツ」を着ていました。
根建さんから「ずっとGERAしてんじゃん!」を貰ってました。マジいねえって!
ずっとGERAしてるのは立川さんだけだと思ってたって!
話を戻します。
上司の定年退職祝いに、部下が炊き込みご飯をあげるというところから始まり「僕炊き込みご飯が大好きなんです!部長は好きですか?」「週末はずっと炊き込んでます」「久しぶりに嫁を炊き込んじゃいました」など、炊き込む、をくどいほど繰り返すというシンプルそうで考えもつかないネタでした。
情熱スリーのふつおたらしい「しつこい系」がサルゴリラのらしさにマッチした傑作コントでした。
炊き込みご飯のメールには、上司と部下という設定は無くあの設定はサルゴリラのオリジナルというのが反省会では話題になっていました。
定年退職する上司に炊き込みご飯送る部下マジいねえって!
街裏ぴんく×RN扁桃パンダ
扁桃パンダさんの「成長したサボテン」というふつおたから生まれた漫談。
虚史平成やウソ漫談を聞いていればこの話が嘘か本当かは見破れるはずです。
のっけから、モーニング娘。の初期メンバーに選ばれていた話をしてくれたり(R-1でやってました)めちゃくちゃ嬉しいやつでした。
noteに書けるかわかりませんが、サボテンが射精したり、大自然系AVを観てオナニーしたり、とにかくサボテンが動き回ります。
マジファンタジー(ファンタジーじゃねえって本当だって)
扁桃パンダさんが書いていたボケは全て漫談に盛り込まれ、その中にぴんくさんのボケが交わるというメール作者にとってめちゃくちゃ誉な生まれ変わり方。
大自然系AVタイトルがマジで面白いのでこの大喜利だけやる大会とか聞いてみたいです。
あと当分、ゼリーゼリーウォーアイニーが離れない。
囲碁将棋×RN HU
HUさんのふつおた「ごわす」を元にした漫才。
情熱スリーの雄、HUさんのふつおたを満を持して囲碁将棋がやるという胸熱展開。
囲碁将棋× RN HUという文字が出た瞬間「ですよね!」とシューター各位思っていたはずです。
文田さんの「身長が高いわけでもないし、低いわけでもないし、頭が良いわけでも悪いわけでもないし……」からもうすでに笑いが起こっていました。
「要するに俺って特徴が何にも無いのでごわす」で爆笑、泣きながらごわす連発からの「ぶっごわ〜す」で大爆笑。
シューター全員が根建さんと一緒に「ごわすー!」と叫びたかったでしょう(個人の感想です)
文田さんの中学時代の同級生スズキとの電話からこのネタは始まり、スズキの語尾がごわすであることに気付かない文田さんと面白人間じゃん!教えてやれよ!とその変さを主張する根建さん、という変なヤツと普通の感覚のヤツというオーソドックスな囲碁将棋に落とし込まれていました。
端的に言うと、ごわすといねえって祭でした。
たけおみ系ってなんだwwwツッコミも意味わかんなすぎて笑っちゃうでごわす。
こうやって、終わった後のXも、語尾がみんなごわすになっていたでごわす。
余談・感想
個人的にお笑いライブの言語化が苦手でしたが、このふつおたライブに関しては「言語化したい!この溢れる気持ちを出したい!うおー!」という気持ちがありました。
誰かとこの気持ちを共有したい……友達いない……を繰り返し、今このnoteを書いてます。キモいよ〜。
言語化というほど大層なものではありませんが、自分の気持ちも大分治ったので締めたいと思います。
余談ですが、オープニング映像終わってから囲碁将棋ふたりからのサコ目があり、シューターからのサコ目を振ったところ手を挙げたのは大分から駆けつけたダビドサラダさん。
サラリとサコ目出して戦士のように座っていきました。
ベンティ最高ですね。
こちらからは以上です!
また追って連絡して〼