Umeå市と企業文化
森先生からのinput、スウェーデンのUmeå(ウメオ)市。1888年に大火で衰退し、アートと学問の街として復興している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウメオ
まちにとっての骨は都市構造、
まちにとっての筋肉はネットワーク、
そしてまちにとって心臓は文化である。
この言葉が印象的であった。
ハコは必要。でもそれだけではダメで、ネットワークによって街が動き、文化によって血液が流れていく。
文化って難しい。
なぜなら、可視化されたり計測しにくい「あたりまえ」のものであるから。
M&Aなどの中でも、表層的な戦略だけではなくて、流れている文化や歴史が適合させられないと、「トヨタ生産方式を真似したけど継続できない」的なことになっていく。
言葉にすると、文化とは
・暗黙の中で共有されている無形の行動規範
・共同体としての共通認識を感じられるもの
といったところだろうか。
出入りが比較的容易な企業内では、文化研究は盛んに行われているが、街の文化となると簡単ではないし、時間もかかるのだろう。ただすべて「意志ある行動」から始まっている、という言葉は印象的であった。
議論の中で、ヨーロッパは経済的指標以外にも幸せの尺度が多いという話になった。哲学や芸術や料理などなど。
日本の幸せの指標がGDPである、という時代は過ぎたんだと思うが、その代わりになる指標を様々持っていけるようになると、成長から成熟に移り変わっていくんだろうな、と感じている。
参考)文化とは
https://anthrojp.com/2018/02/01/whtscltr/
タイラーは「原始文化」の最初の章で文化は、知識や信条、芸術、道徳、法、習慣など、人間が社会の一員として学ぶものから構成されていると言っています。(1958 Tylor)
アメリカの文化人類学者、エドワード・T・ホールは「沈黙のことば」の中で文化というものはスーツのように簡単に着替えれるものではなく、無意識の中にあるものだと言っています。(Hall, Edward T. The Silent Language. Anchor Books, 1990.)