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2024年の中国を訪れて感じた、3つのすごみ。

令和トラベルで事業開発をやってます、須郷です。実はこのたび、11/17-19の3日間で中国を訪れてきました🇨🇳 2024年現在の中国の空気を、弾丸旅程で浴びるように味わいまして、感じることも多かったため体験をおすそわけします✍️

なぜ中国に訪れたのか

実は今回、弊社主催の中国ツアー「NEWTプレミアム美食旅」の企画を担当しており、企画責任者としてツアーに同行させていただいておりました。堀江貴文さんと共に中国の美食を巡るという、かなりスペシャルな内容のツアーでして、こちらの詳細は別途公開予定です🦀

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

今回の記事では、本ツアーの内容ではなく、2024年の中国を訪れて、この目で見て、肌で感じた「すごみ」について、率直な感想を綴っていきたいと思います。

訪れた3つの場所

陽澄湖:中国屈指の上海蟹の聖地

陽澄湖は、中国国内でもトップクラスに高品質な上海蟹が獲れる名産地として知られています。澄んだ湖の周辺には多くの上海蟹専門店が立ち並び、国内外から信じられないほどの観光客が訪れます。私が訪れた時も、多くの人々が蟹料理を楽しみ、店内には活気と期待感があふれていました。

特に感銘を受けたのは、地域全体で環境保全に取り組む姿勢。陽澄湖エリアでは、車の乗り入れが全面禁止され、電気自動車(EV)のみが移動手段として許可されています。この制約があるからこそ、美しい湖の景観が保たれ、自然との共生を目指した観光地としての価値が際立っています。

大混雑の陽澄湖まわり
日本では絶対に味わえない濃厚な上海蟹、本当に神すぎた…。

杭州:文化と自然が交わるユネスコ世界遺産

次に訪れた杭州は、ユネスコ世界遺産に登録された西湖を中心とする美しい古都。日本で言えば、京都や奈良に通じるような、歴史と自然の融合した空気感が漂っています。ただし、どこかそれらとは異なる神秘性とエネルギーが感じられる場所でもありました。

1,000年以上前の景観が残る古代都市、杭州。

夕暮れ時、西湖を眺めながら地元のクラフトビールを味わった瞬間は、忘れられないほど贅沢なひととき。穏やかな風と、湖面に反射する夕陽の美しさは、「この景色を見るためにここまで来たんだ」と思わせるものでした。

なんだか本当にすみません。。。

そして、地元でいただいた料理の数々は、まるでアートのように美しく、またその味も絶妙でした。杭州ならではの洗練された味付けが、日本の中華料理のイメージを良い意味で覆してくれました。

古都と大自然に囲まれたレストランで圧巻のディナー体験

上海:東洋の魔都が見せる最先端

最後に訪れたのは、世界でも有数の国際都市・上海。「眠らない街」「東洋の魔都」として知られるこの都市は、夜になると圧巻のライトアップで街全体が輝きます。近未来的なビル群が立ち並ぶ中、伝統的な建物や路地も点在し、新旧が融合した独特の雰囲気を楽しむことができました。

中国が世界に誇る、国際都市。
世界への玄関として、西洋と東洋の建築文化が融合する景観。

中国で感じた3つのすごみ

① 洗練された都市景観(上海)

上海の夜景は圧倒的でした。特にライトアップされたビル群は、「不夜城」と呼ぶにふさわしい美しさを放っています。なかでも目を引いたのが、未来的なデザインの建物と、古い歴史を感じさせるエリアが隣り合わせで存在すること。このコントラストは、ただの観光地ではなく、都市全体がひとつの「作品」であるかのような印象を受けました。

特筆すべきは、都市の景観に対する政府の徹底した取り組み。新しく建設されるオフィスビルには、必ずライトアップデザイナーが関与することが法律で定められており、その費用も政府が支援するという制度が整っているようです。圧巻。。。この政策の背景には、国際都市としてのブランド力を維持し、経済的なプレゼンスをさらに高める狙いがあると聞きました。

また、建物だけでなく、道路や公共施設にも洗練が感じられます。例えば、街を彩る歩行者専用ゾーンの装飾や、駅構内のサインデザインの美しさなど、どれも計算し尽くされたものばかり。「メイド・イン・チャイナ=粗悪品」という固定観念がいかに過去のものかを、実際に足を運んで思い知らされました。

② 環境保全に対するコミットメント(陽澄湖・杭州)

陽澄湖では、地域全体で環境保全に取り組む姿勢に驚かされました。このエリアではガソリン車の乗り入れが禁止されており、電気自動車(EV)のみが許可されています。湖周辺は驚くほど清潔で、観光客が多いにもかかわらず、ゴミひとつ見当たりません。地域の人々が一丸となって美しい景観を守っている様子が伝わってきました。

杭州でも同様に、環境保全の取り組みが日常生活の中に浸透していることを感じました。西湖周辺は、歴史的景観がそのまま保存されており、観光地でありながら過剰な開発が抑制されています。空気も澄んでいて、湖面に映る自然の美しさは息を呑むほど。街全体が「自然と共存すること」の価値を示す、ひとつのモデルケースだと感じました。

一方、上海では、急速な発展とともに環境への配慮も進んでいることを実感しました。例えば、街中を走る多くのバスが電気駆動になっており、地下鉄の駅構内でもエネルギー効率を考慮した設計が随所に見られました。こうした環境への取り組みは、「経済発展のみ至上主義」という中国のイメージを覆されるものでした。

③ 料理の多様さと深み(全地域)

中国と言えば、やはり「食」。今回の旅では、あらためてその多様性と奥深さを痛感しました。上海蟹ひとつをとっても、陽澄湖で食べたものは「これが本場か」と唸るような繊細な味わいで、日本で口にするものとはまったくの別物。新鮮な蟹肉と蟹味噌が織りなす調和は、間違いなく人生で一度は味わうべき体験です。

杭州では、西湖の景観に溶け込むような伝統的な料理が楽しめました。地元の食材をふんだんに使った料理は、見た目にも美しく、味も上品で繊細。クラフトビールとともに味わった夕食は、「ここでしか味わえない贅沢」を実感させてくれるものでした。

そして上海では、大胆でエネルギッシュな中華料理を堪能しました。いわゆる「大衆的」なものから、高級感あふれる創作料理まで、食文化の幅広さが感じられます。一口ごとに新たな発見があり、「中華料理」という言葉でひとくくりにすることが、いかに無意味かを実感しました。

この旅で感じたもの

旅行先の朝にする公園散歩って良いですよね

浅学の身ながら、日中の国家間には、さまざまな感情が渦巻いてると感じます。そのすべてが偏見や誤解など言うつもりはありません。ただ今回の旅を通じて、中国という国家に対し、無自覚的な間違ったバイアスが私の中にあることを痛感しました。

ニュースやネット上の情報だけでは見えてこない、現地の人々の生活や笑顔に触れたことで、「国家」という単位で捉えるのではなく、「個人」としての中国の方々の姿が見えてきたように思います。

公園で楽しそうに談笑する人々、観光地で丁寧に接してくれる店員さんたち。そういった日常の光景が、私にとっては何よりも心に残りました。

それでは、また🖐️

Azusa Sugoh


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