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新卒のキャリアアドバイザーとして成果を出すために意識していること

1. 質の高い初回面談で候補者を握ること

背景:もともと承諾率は10%、書類選考通過率も60%と低く、他社のエージェントに負けていました。特に、他社は求人の数で勝負しており、候補者が囲い込まれることが多かったです。こちらのリソースは限られていたため、数では勝負できませんでした。そのため、質に重きを置いて候補者を「握る」戦略にシフトしました。特に、専門領域の知識をインプットして候補者と深く対話することで、他社のエージェントとの差別化を図ることができました。他社はこうした知識のインプットを苦手としており、候補者に寄り添う姿勢が大きな強みとなりました。

実践:初回面談では、候補者の価値観や将来のビジョンを掘り下げることで、単なる経歴の確認以上の深い関係を築くように努めています。こうして質の高い面談を通じて候補者を理解し、最適な企業を提案することで、承諾率を向上させています。最終的には20%以上の承諾率でしたし、今では書類選考通過率も80%程度と向上しています。

2. 他のエージェントとのコラボレーションによる面接対策

背景:面接通過率も当初は低く、特に一次面接の通過率は30%程度でした。模擬面接や一般的なアドバイスは行っていましたが、候補者が他のエージェントの担当企業を受ける場合、通過率が低くなる傾向がありました。私自身が担当する企業以外に通過させるには、100社以上の企業情報を把握する必要があり、非効率的でした。そこで、他のエージェントを積極的に巻き込み、面接対策を協力して行うようにしました。

実践:他のエージェントと連携することで、候補者が複数の視点からアドバイスを受けることができ、より包括的な準備が可能になりました。特に、模擬面接のフィードバックでは、候補者の弱点を補強し、強みを強調する方法を教えています。これにより、面接通過率が向上しました。現在では50%以上の通過率です。

3. 最終面接前に「受かったら行く」という状態にして送り出す

背景:承諾率は四半期ごとに変動し、親ブロックや候補者の意向変動によって最終的に辞退するケースが多発していました。意向が高いにも関わらず急に落選することがありました。これを防ぐため、最終面接前に全ての懸念点をクリアにし、候補者が「受かったら行く」という状態にして送り出すことを徹底しました。しかし、それでも100%の候補者が確実に入社するわけではないため、意向が不確かな候補者には、懸念点を解消できる他の企業を再提案する対応を取るようにしました。

実践:最終面接前には、候補者が企業のカルチャーや将来のキャリアパスに共感し、迷いなく選考に進めるように全ての疑問や不安を解消します。また、受け入れ態勢が整わない候補者には、適切な他の企業を提案し、承諾率を安定させるよう工夫しています。最終的に20%近くを保っていたのはこれが一番の要因です。


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