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淡いといわれる対象について。(リハビリ2)


sh2-171と周辺の星々
(ケフェウス座~カシオペア座)

Scope: Takahashi ε-130D (fl:430mm, F:3.3),
Camera: FLI ML29050 (-25℃), Astrodon Tru-Balance filter
Mount: Vixen SXP
Guide: Pencil BORG(fl:175mm) + QHY5L-2M
Others: βSGR-focuser (150FL), MaxIm DL 6

At Yamanashi-prefecture("Gulliver"), Japan, 2015 15,Aug.

Exposure: L=10min x 16, R=5min x 6, G=5min x 6, B=5min x 6 (total:4h10m)

Reprocessing: StellaImage7 and 9, Photoshop


淡い、と云われる対象がとても苦手でした。いえ、今もです 笑 

アワアワのガスや分子雲を浮かび上がらせる、という行為自体は天体写真家にとってはとてもチャレンジングで、知的好奇心を掻き立てられる事だし、何しろ「スゲぇ」と言われやすい(笑)のでしょうけど、なにせ、「写真的」には美しくない対象が多いw (もちろん当社比です。すごいとは思います。)

淡い領域というのは、ハイライトエリアとシャドウエリアの明確なコントラストがつきづらい事が原因のひとつなのかなぁ、とか考えたり考えなかったり…。あと〇ン〇色の分子雲もw

この作例は、2015年に撮ったものの再処理ですが、「俺はなんでこんなの撮ったんだっけ?」ってな具合に、当時の動機がどうしても思い出せません。クエスチョンマーク星雲、とかいう別名に反応したのかもですが、僕のは「❓」の「🔴」を撮ってないですしw

当時の処理では、色ムラの凄まじさに玉砕したのですが、再開するにあたり少しでも苦手意識を克服したくて、頑張って再処理しました。

まずフラットが絶望的に合ってない。今さら昔の機材を引っ張り出してきて、フラット再撮影もしたくないし、PixinsightのABEやDBE使用も考えましたが、今回は「感性」のリハビリですので、ステライメージ9の周辺減光補正ツールで、LRGB各モノクロ画像(スタックしたものですが)をまるで「左官屋さん」の如く平らになるよう、ゴシゴシと頑張りました。まあこれが致命的に楽しくない💦

もはや語り尽くされた事ですが、淡い対象については、「フラットがピタリと合う事」が何よりも重要です。もしかしたら、ピントよりも大事かもしれません 笑

光害等のかぶり取りについては、これくらいの画角で、手頃なリファレンス作例が見つけられなかったので、妄想がかなり入ってます。多分、左上は本物も黒く落ち込んでるはずだ、そうじゃないと困る 笑

ちなみに、補正ツールの画面上の、かぶりや周辺減光補正用の補助線ですが、僕はほぼ見ていません。だってアテにならないんですもの…。

一旦仕上げて眺めてみると、星雲周辺の星々がカラフルで、実はこの対象、意外と悪くないんじゃない?とかこっそり思ってます。ただ、ノイズ処理はあまりかけてないので、等倍で閲覧することはお控えください 笑

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