朝日
首都圏の大学で人文系科目の非常勤講師をして○年。 主な収入源だった仕事がだんだんと業界不況の波にさらされ、このままでは大変なことになるという危機感がスタートだった。 ふたつめの収入の柱として教える仕事を探したとき、運良く採用になったのが非常勤講師の職だ。どのくらいの倍率だったのか知らないが、とにかく採用された。運がよかったのはまちがいない。 時間が経つにつれ、講師の仕事が面白くなってきた。もちろん面倒くさいこと、大変なことはある。でも、20歳そこそこの学生たちが授業を通