見出し画像

"ちゃてい"にて

18:00練馬駅待ち合わせ。現在の時刻17:00。
身近な友人達から大の散歩好きとして有名な私だが、今日は整体あとで眠気に襲われかけている。
この状態で1時間を歩いて暇を潰すのは危険な気がする。
とりあえず、練馬駅の銀座商店街をぶらりと歩いてみてiphoneで「カフェ」とGoogle検索をかけてみる。
そこでヒットしたのが「coffeeちゃてい」。
写真はなぜかお店ではなく十字路の一枚のみ。
まだ営業時間内らしいからとりあえず向かってみる。

建物は一見、普通のお家と変わらない。
ドアの横に「営業中」の看板がなかったら通り過ぎてたと思う。
少し緊張しながらドアを開けてみると、レトロな昭和のおしゃれな実家のような雰囲気につつまれる。
BGMも昭和の歌謡曲ラジオ。
個人的に花柄の机とソファーが好み。かわいい。

コースターもお洒落


マスターは90近いおばあちゃん。
いろんなタイプのおばあちゃんがいる中で、この方はとても落ち着いていて話し方が上品、でも親しみやすさがある。

私は温かいココアを注文し、素敵な店内をひととおり眺めたあと読書を始めた。
少し経つと、おばあちゃんがぶどうとマスカットを4粒くれた。嬉しい。

美味しかった

ココアを飲み終えそうになると「最近来たの?」とおばあちゃんが声をかけてくれる。
私は最近お引っ越ししてきたことと待ち合わせ時間まで暇を潰そうとしていることを伝えた。

すると、「ゆっくりしていって大丈夫よ。お店は18:00までだけど、いつもお仕事帰りに来る人がいるから開けているの。」と返ってきた。
私はそれを聞いてなんだかほっこりした気持ちになった。

「お店何年やられてるんですか?」と聞こうとしたタイミングでお店の電話が鳴る。
どうやらお店で誰かの誕生日会を祝いたいお願いだそうだ。
要件が済んだ後も相手の話は止まらない様子みたいで、おばあちゃんはずっと穏やかに相づちをする。(盗み聞きダメ絶対)

電話の途中で急に近所のマダムが「田中さん〜!あらっお客さんいたの」と元気よくお店に入る。
お赤飯を分けに来たらしい。
私はそこでもなんだかほっこりした気持ちになった。

こういう地域のつながりを感じれる場所って素敵だなあと感じた。
私も将来そういう町で居場所提供をしていきたい。
滞在時間小1時間。
でもおばあちゃんの人柄の良さが十分滲み出ていたカフェだった。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集