むか~し昔のPCゲーム

面白そうなお題が出ていたので、書いてみようかなと思います。
昔はPCにしろ、家庭用ゲーム機やゲーセンにしろ、結構やっていましたが、ここ数年はとんとやっていないんですよね。なんか、ゲームとして面白そうなタイトルが無いなぁという感じで。どちらかというと、昔の「昭和」や「1980年代」のゲームの方が面白いと思いましたね(まあ、1980年代なんて、中高生でまさにこう言ったものがド直球の世代だったんで)。
アーケードゲーム(早い話がゲーセンに置かれるゲーム)も色々と心に残るというか、記憶に残るゲームはありますが、今回はPCゲームに的を絞ってまとめようと思います。ちなみに、当時使っていたPCはNECの「PC-6001mkⅡ」という機種でしたので、その機種でのプレイでの話で進めます。

ちゃっくんぽっぷ

元はタイトーから1984年に発表されたアーケードゲームで、各種PCに移植されました。カーソルキー(矢印キー)で迷路内を8方向に操作し、Zキー、Xキーで左右に爆弾を落とします。迷路内にいる「もんすた」を倒しながら迷路をクリアしていくゲームです(まあ、倒さなくてもよかったんですけど)。
このゲーム、「動き」に関してかなり面白いんですよね。「↑」キーを押すと伸びあがるのですが、両足とも地面に着いていれば、「びよ~ん」と伸びあがり、その先に天井があれば天井に張り付くことができるんですよ。また、段差などで片足しか地面に着いていないときは、小ジャンプみたいな動きになったんですね。攻撃方法は爆弾を撒いて、その爆煙で「もんすた」を倒すのですが、「1.爆弾が時限式」、「2.複数使うと爆煙の範囲が広がる」と結構凝った攻撃となっているので、パズルゲーム的な要素もあります。
そしてPC版での最大の特徴が「ロード時の演出」。この当時にもフロッピーディスクはありましたが、まだ高価でして、なかなか手の届くものではありませんでした。で、記録媒体として広く使われていたのが「カセットテープ」。ただ、転送速度が遅く、プログラムの読み込み(ロード)に時間がかかったんですよね。で、そのロード時間の「退屈さ」を解消する演出がされていました。それはなんと「音楽を鳴らす」だったんですね。PC-6001mkⅡ版ではBASICの「cload」コマンドでの読み込みではなく、モニターモードに移行しての読み込みを行なっていました。これにより、プログラムを読み込みながら、PCで音楽を鳴らすという(当時としては)「離れ業」をやってのけたんですね。おかげでロード待ちの間、退屈することはありませんでした。

Tiny XEVIOUS

元は1983年にナムコ(現バンダイナムコ)から発表されたシューティングゲーム。当時、そのグラフィックの精細さとゲーム性、バックにあるストーリーの壮大さに一躍大人気を博し、「インベーダーゲーム」以来の大ブームを巻き起こしました。その人気の高さからPCへの移植が早くから熱望されていたのですが、膨大なマップと高いグラフィック性、ゲームスピードからPCへの移植は「不可能」とされていました。そうした厳しい条件があった中、PC版第一号として、PC-6001シリーズ向けに「Tiny XEVIOUS」(タイニー・ゼビウス)として発表されました。
「不可能」と言われたXEVIOUSの移植をどうやってクリアしたかというと、「1.マップの簡略化」、「2.スピード感を確保するためにグラフィックを低解像度にする」というアイディアです。当時のPCは搭載しているメモリ量もかなり小さく、XEVIOUSのマップをすべて再現することは困難でした。そこで、マップを簡略化することでこれをクリア。また当時はPC上の演算処理はCPUがすべて行っていたので、グラフィックの精細さとゲームとしてのスピード感がトレードオフの関係にありました。PC-6001シリーズのグラフィック性能が高くなかったこともあり、グラフィックを低解像度で割り切り、その代わりにゲームのスピード感にCPUパワーを割り振ることでゲームとしてのアクション性をできるだけ再現して発表しました。とはいえ、オリジナルのXEVIOUSからは程遠い仕上がりであったため、「Tiny」(「小さい」の意)と付けることでXEVIOUSとして発表することができました。
こうした状況にありながらも「Tiny XEVIOUS」はヒットし、これに続いて他の機種への移植も活気付き、続々と発表されました。「Tiny XEVIOUS」もハードが上位機種であるPC-6001mkⅡで動作させることでマップはオリジナルと同様となるようになりましたが、グラフィックの粗さだけは残ってしまい、タイトルから「Tiny」を取ることができず、「Tiny XEVIOUS mkⅡ」としてリリースされました。
(他には攻撃がワンキーアクションになってしまったというのもありますね。「Tiny XEVIOUS」の時は空中用兵器「ザッパー」をスペースキー、地上用兵器「ブラスター」をシフトキーで撃ち分けていたのですが、「mkⅡ」になったらスペースキーだけで「ザッパー」と「ブラスター」の同時攻撃になってしまったんですよ)
グラフィックの粗さはあったものの、XEVIOUSをPC-6001でプレイできたことが印象に残ってますね。

サンダーフォース

1983年にPC向けに発表されたシューティングゲームです。8方向スクロールのシューティングゲームで、前述の「XEVIOUS」と同様に空中用、地上用の武器を近い分けながら攻撃します。1ステージ2面構成になっており、地上にいくつかあるチェックポイントをすべて破壊すると地表が消え、敵要塞上での戦闘に切り替わります。
このゲーム、当時主流だったPC各シリーズ向けにリリースされているのですが、シャープのPC「X1」シリーズと「MZ-1500」シリーズ版ではゲーム開始時に「サンダーフォース」と合成音声が流れる演出となっていたんですね(流れるのは見ていて知っていたのですが、シャープのPC版だけというのは最近知りました。ちゃんと音声シンセサイザを搭載していたPC-6001mkⅡではしゃべらなかったのに)。

最後に

3つほど挙げてみましたが、昔の方がハードの限界に挑戦しながら作っていたなという感じがします。演出もそう。ゲームと直接関係ないところでの演出があったり、当時のPCでは珍しい合成音声を発生させてみたり。オリジナルになるべく近づけるために、色々なアイディアを詰め込んでいたような気がします。また、プレイしている側にもそうした「熱」というか、「技術力」が伝わってきてたんですよね(それはアーケードゲームもそう)。
今のゲームで、こうした感覚になるゲームってどれくらいあるんですかね。

#心に残ったゲーム

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