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Discharge の『Why』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編!
今回は Discharge の『Why』を聴いてみた編をお届けします。
重苦しく、爆音轟かせる演奏、怒鳴り散らすように戦争への恐怖や反戦を歌い、速く短く駆け抜けていく。
ハードコアパンク史に残る一枚。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
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1.Visions Of War
ノイジーなギターが怪しげに鳴いて始まる。0:06〜なんかヤバそうな黒い塊みたいな音が鳴ったと思ったら、超過激工事現場。攻撃的で誰も寄せ付けない疾走。歌声も(…歌声?)、ブチ切れまくっている。演奏、誰も彼もブチ切れていて、この場で冷静など許されない感じ。短ッ!!!!言いたいこと言って終わる感じが爽快。戦争の恐怖。惨さ。
2.Does This System Work
ドラムに電流流れてそう。音がビチビチ。速い。疾走。ギターリフが邪悪。ベース硬くて重い、低すぎてほぼ聞こえない。0:38〜ギター、怪しくて格好良い!ボーカル終始吠えまくり。「ジャン!」って終わるのだけ爽やか。
3.A Look At Tomorrow
このギターリフ耳から離れなくなりそう。ダークなメロディ。原爆の惨劇を歌っているギャップ。「ヘビが脱皮するように皮がむける〜」って歌詞、惨たらしい。これは怒鳴り散らしてしまうのもわかる。0:55〜興奮と狂気のギターソロ。それにしても速くて短い。終盤、興奮と勢いだけで駆け抜けているような演奏、ブチ上がる。何かを感じる前に過ぎ去って終わっていってしまうから食らいつくのに必死!やっぱり終わり方が潔い。
4.Why
初っ端のドラム弾けてる。ベースの音ヤバイ。ギャリギャリで地獄みたいな音(?)が鳴っている。速すぎて、短すぎて笑ってしまう。ギターの疾走感が凄まじい。全部「Why」って叫んでいるのかと思ったら、一つだけ「but」が入ってて「オォ〜」ってなった。最後の「Why, why ,why but ,why」が良い!
5.Maimed And Slaughtered
この曲のギターのメロディ好きかも。ギュインギュイン。でも5曲目にして、既に曲が聞き分けられない自信しかない。高音ノイジー。渦みたいになっている。ギラついていて、オラついている。触ると怪我しそう。ほぼ全曲1分ちょっとしかないのヤバい。歌詞の内容が生々しくて、読んでいるだけで痛い。終わる時の「ジャン」が聞きたくて堪らなくなる。お風呂入った後の水ガブ飲み的気持ち良さがある。
6.Mania For Conquest
手を緩めることなく続く攻撃、疾走感。一度怒らせたらもう次とか無く、普通に“終わり”なんだろうな。0:35〜興奮興奮。相変わらず怒号が飛び交っている。当たり前だけどメロディなど無い。
7.Ain't No Feeble Bastard
ベース〜〜〜!!!!珍しい感じ。ベースの重低音が効いていて重たい疾走。好き。エンジン入れる時のギターの「キュイーン⤴︎」みたいな、回転するような音、高まる。ベース目立つ曲。基本テンション優先で、演奏がたまにもたつくのが臨場感ある。リアル。正しい怒り。
8.Is This To Be
どんどん攻撃的になっているような感じがする。手を替え品を替え拷問されている感じ。これ朝の8時半から聴く感じでは無いんだろうけど、強制的にブチ上がる。鋭いギター。工事現場で聴こえるような音。火花散ってる。コレ、ライブとか演奏する時怪我人でそう。お客さんも大暴れしてそう。
9.Massacre Of Innocents (Air Attack)
MassacreってあのMassacreなのかな。ブチ切れが凄い。絶対額に血管が浮かび上がっているに違いない。0:35〜格好良い…火花火花。ほぼタイトルで言いたいこと全部書かれてるのもそうだし、曲が短いからなんだろうけど、歌詞が簡潔で最後まで意志が貫かれていて格好良い。
10.Why (Reprise)
「Why」狂気バージョン。初っ端から強烈な、過激な「Why」が飛び出す。何も抑えるものがない。マジで頭の中に「why」しかないんだと思う。叫び散らしまくりで、騒々しい演奏は手加減無し。1:18〜「Why」の連呼は圧巻。最後の最後までWhy。聴いているこっちが「Why!Why!Why Why Why!」状態。自分は1分間ですらこんな熱量を込めて何かを訴えられるのだろうか…
※過激なジャケットだから、苦手な方はシャシャっと見てね🫣
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Discharge は1977年にイギリスで結成されたハードコアパンクバンド。バンド名はSex Pistolsの「Bodies」の歌詞が由来している。ハードコアパンクの第一人者と言われている。当時のメンバーはCAL (Vo)、BONES (G)、RAINY (B)、TEZZ (Dr)の4人。Dischargeの音楽性によって「DIS-CORE」というジャンルが生まれた。
本作は1981年にリリースされた4thEP 。2003年に 12曲のボーナストラックを追加し、再発された。
ジャケットマジマジと見てしまった…これは本当の写真…?いや、どうなんだろう。本当なのかな。
歌詞もかなり生々しく、惨たらしい内容で、どれだけ戦争や社会、政治、搾取に対してブチ切れているかがよく伝わってきました。正しい怒り、応援したい。
それにしても短く、速かった。この感じ久しぶりでした…!
歌詞の内容も相まってなのか、曲全体を暗い空気が覆っていて、ハードコアパンクのスカッと感がまるでなかった。速いし疾走してはいるけど重苦しい。
今までスカッと感のあるハードコアパンクを聴きがちだったのでとても新鮮で、それを重たく受け止め、しっかり食らいました。
“Dischargeの音楽性によって「DIS-CORE」というジャンルが生まれた”というのもかなり凄い。
リスペクトからリフや歌詞とかをそのまま引用したり、似たような名前を付けるバンド(Dis〇〇など)も居るとか…!強い影響力。
あのMetallicaやMegadethにも影響を与えたらしいです。ヤバし。
↓本作に関する動画を全然見つけられなかったのですが、ライブ死人が出そうなくらい盛り上がっててエグいな…
反戦を歌って、LOVE & PEACEを歌わないあたりがとても好きでした。格好良かった!!!
diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編!第5弾!
次回は Derek and the Dominos の『いとしのレイラ(原題:Layla and Other Assorted Love Songs)』を聴いてみた編をお届けする予定です。
最後まで読んでくださり、有難うございました。
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