THE MAD CAPSULE MARKETS の『OSC-DIS』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

THE MAD CAPSULE MARKETS の『OSC-DIS (OSCILLATOR IN DISTORTION)』を聴いてみた編をお届けします。

殺傷能力高いヘヴィな生演奏とデジタルなサウンドの融合、爆音の中に潜むキャッチーなメロディ。

破壊衝動に駆られるアグレッシブな一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

画像1


1. TRIBE

想像もしてなかった音が…ブリブリな、デジタルな音が聞こえてくる。ヘヴィな電子音。0:48〜!?!??ずっと予想をガンガンに裏切ってくる。自分の知らない言語かと思ったら全然日本語だった。迫力満点のギター。これが、デジタルサウンドとヘヴィサウンドの融合…!!ほぼデスボイス。「ヴォ゛ーーーイ゛!!」かと思ったら「TRIBE!!」だった。2:36〜間奏のギターソロ耳に残る。

2. OUT/DEFINITION

デスボイスで遊んでるみたいな音。改造人間にされそうで怖い。危ない。重たいのに疾走感ある。またもやなんて言っているのか聞き取れなくて悔しい。エフェクトの掛け方が狂っていて、興奮の渦にどんどん引き摺り込まれる。1:43〜小学生の時にハマってたDSの「リズム天国」思い出した。ずっと怒号が飛び交っている。

3. | ̄|_ (PULSE)

タイトルは矩形波を表しているらしい。曲始まりのバグり加減いつも驚かされる。言葉も割と聞き取りやすくて、キャッチーなメロディで、一緒に歌いたくなる。ノリノリなラップが楽しげ。しっかりヘヴィ。1:38〜歪みっぷりも、ここからの展開も、怒涛の加速も全部圧巻。


4. MULTIPLIES

イントロの「プヨプニプヨ♡」みたいな音から想像もしてなかったようなヘヴィな演奏が飛び出す。メタルみたい。0:57〜カッコイイ!耳をすませば激しさの中にちゃんとプヨプヨたちが居るの面白い。「そう強食 すぐそこ お釈迦」の言葉のリズムの気持ち良さが半端ではない。力強いラップ。本気で怒らせたらヤバそう。

5. MOB TRACK

インダストリアル…?脳みその中が全部砂利でいっぱいになった感覚になる。と思ったら爆速ビートが炸裂する。スラッシュメタル…?破壊衝動に駆られる。0:49〜完全にヤバい音が鳴ってる。聴く麻薬。15秒以上聴いたら飛んじゃう。

6. ALL THE TIME IN SUNNY BEACH

重たくてギラついたギターが格好良い〜!赤黒く錆びついた世界観に飛び込んでくる、異様なほどにキャッチーな「SUNNY BEACH〜♪」一周回って面白い。突き放されたと感じるくらいのヘヴィさと、一気に距離を縮めてくるキャッチーさのバランスが巧み。1:54〜もう和解して肩組んでる絵が見える。BALZACのHIROSUKEさんがコーラスで参加しているらしい。

7. ISLAND

暖かい…こんな愉快な、穏やかな曲もあるんだ…!相変わらずボーカルエフェクトはゴリゴリだけど、南国チックな雰囲気に和む。できないけど口笛吹きそうになる。1:37〜!?!誰がこんなことになるって想像してた…?さっきまで演奏してた人たち帰宅したのかと思った。2:30〜南国が戻ってきた。2:56〜と思ったらすぐに乗っ取られた。けど押しに負けて頭揺らしちゃう自分が居る。南国パートと南国破壊パートがビッグマックみたいになってる。

8. RESTART!

この曲で超難解なリズムゲーム作って欲しい。0:28〜テンションが異様。機械的でありながら、あまりにも生々しすぎる叫びが奇妙。でも興奮してしまう。歌詞見ないと「ヨシャーーーー!!!オルラ゛ァ!!!」の掛け合いにしか聞こえない。でも感覚的にその野蛮さを楽しむことでより高まるものがある。

9. JAG

何が鳴ってるんだ…?っていうくらいに歪みまくったベース。凶暴。ベンベン超えてブルンブルン。金属切ってる。工事現場であっちこっちで重機が動き回っている感じ。吐き捨てて歌うようなボーカル格好良い…何言ってるのかわからないけど…。1:50〜頭潰れそう。度々もたつくドラムがまた重さを感じさせる。2:54〜重い重い…痛い…ごめんなさい…許して…

10. STEP INTO YOURSELF

邪悪なオーラが漂っている。めっちゃ霧が深くかかった紫色の沼。淡々とした歌唱が新鮮。宇宙人から何か命令されている感じ。安定した重さのある演奏。2:43〜ずっしりとしたヘヴィな演奏に、粘着質なデジタルさが絡みつく構図、奇妙な格好良さがある。

11. GOOD GIRL〜Dedicated to bride 20 years after

MOTOKATSUさん(Dr.)の娘が誕生した時に、TAKESHIさん(B)が作った曲らしい。確かにハッピーな空気で満ちている。キャッチーなメロディがとても良い。あまりにもヘヴィだけど。「GOOD GIRL」の連呼も迫力ありすぎて、聴いた娘さん多分ビビって泣いちゃう。前後に出てくる小さい女の子の声は実際のMOTOKATSUさんの娘さんだとか…!

12. MIDI SURF

近未来。殺傷能力高そうな音がそこら中で鳴ってる。ノイジーで激しすぎる演奏にほぼかき消されてるけど、よく聴くとキャッチーなメロディなんだよな…。キャッチーさは一体いつもどこに隠してるんだろう。デスボイスが常。断片的に聞き取れた「お前」って言葉で、心がヒュンッッってなった。ビビりながら何もかもめちゃくちゃにしてやりたくなってしまう。アルバム最後の曲なのに、破壊衝動と興奮だけが自分の中で膨らんでいってしまった…

画像2

画像3

THE MAD CAPSULE MARKETS は、1985年に結成された日本のロックバンド。メンバーチェンジやバンド名の変更を経て、1991年にメジャーデビューした。2006年に活動休止。

前作で「デジタルハードコア」というジャンルを確立。本作は、アメリカやヨーロッパでもメジャーリリースされ、その後ライブツアーや大型フェスに参加したことで海外にその名を広めるきっかけとなった。


デジタルハードコア…あまり馴染みのない音楽だったけど、危ない高揚感がとても気持ち良かった〜!!

攻撃力高いし、ボーカルもほぼ何言ってるのかわからないほど荒々しいのに、メロディがとってもポップなのズルい。爆音の中に見え隠れするポップさと遭遇するたびとても楽しかったです。

ピコピコしたデジタルな音と、ハードコアな楽器の音たちってこんなにもハマるんだな…メロンと生ハムみたい(?)

アルバムのジャケット写真も、見てからにヤバそうで好きでした。


次回は 村八分 の『ライブ』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

いいなと思ったら応援しよう!

内山 結愛
サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!