Fleetwood Mac の『English Rose(英吉利の薔薇)』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回はFleetwood Mac の『English Rose(英吉利の薔薇)』を聴いてみた編をお届けします。
ブルージーで過剰なまでに哀愁漂うメロディ、ひたすら気だるげなスローテンポにかき鳴らされるロックンロール。
シンプルで無駄のないブリティッシュブルースの傑作。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1.Stop Messin' Around
愉快で気だるげなロックンロール。ガラガラな歌声が高揚していて、片手にビールジョッキが見える。ずっと「ベイビー、ぐちゃぐちゃにするな」と言ってる歌詞が面白い。ギターがバキンバキキン。あらゆる「round」の発音とノリが格好いい。
2.Jigsaw Puzzle Blues
ブルージーなインスト。探偵か刑事が太いタバコを蒸しているような雰囲気。ミステリアスだけど、そこに含まれてる呑気成分ががあらゆる悩み事みたいなものをどうでも良くしてくれる。ギターのふにゃふにゃクリーントーンがお茶目な音。
3.Doctor Brown
ギターキンキン。相変わらず気だるげで自由。古き良きロックンロール。一定のスローテンポを刻むドラムが足取りが重たくだるそう。1:50〜遠くで聞こえる「イヤァ〜」がツボ。
4.Something Inside Me
雰囲気が一変…!!哀愁にまみれていて、渋くて甘くて、「恋」、「色恋沙汰」という感じ。たしかに恋のモヤモヤを歌っていた。ギターも切なげなメロディ。音質に歴史を感じる。歌声が艶っぽい。お酒…ウイスキーが合う。バーカウンターでうなだれている男性が見える。
5.Evenin' Boogie
ノリノリのロックンロール。村人が踊ってそう。愉快。サックスの機嫌が良すぎて可愛い。ギターもご機嫌。音質も相まって、凄く騒がしくて賑やか。そこにある全てが鳴っている感じ。
6.Love That Burns
なんて渋いんだ…渋ィ…!!何でもかんでもダルい事柄を「それは渋いわ〜」って言ってる友達のこと思い出した。スローテンポが渋さに拍車をかける。ジャジーな雰囲気はとてもおしゃれ。歌声の強弱の付け方が強烈。音質のせいで“強”の時音割れしててちょっとビビる。3:45〜泣きのギターゾーン。恋が燃えている。渋いぜ…
7.Black Magic Woman
カッコイイ…!ドスドス左の方で響いてるドラムがイケてる。歌のメロディも渋くてシリアス。1:11〜キンキンしたギターソロが左右中央を行き来する。2:11〜軽快なリズムを刻みノリノリになっていく。黒魔術の女…歌詞の世界観が愛溢れているけどどこか奇妙で面白い。
8.I've Lost My Baby
歌詞がとても女々しくて、重たいスローテンポのせいで余計に執着してる感が増してゾクゾクする。歌も情熱的。ずっとこのスローテンポの中にいると全てがだるくなってくる。だるいな…重いな…この世界観の中の人だったら一服とかするんだろうな…
9.One Sunny Day
ドッタドッタしたドラム、ヘヴィなギターが素敵。やっぱり気だるそうだけど、ハードロックな感じ。適度にヒリついている。歌のメロディをなぞるギターの音がなんだか可愛らしい。ドラムドッタドッタしていて凄い。最後の盛り上がり良い。
10.Without You
ハァ〜ン…!?凄い妖艶でびっくりした。リバーヴィーなサウンドで全てがとろけてしまっている。ピンクと紫の怪しげな光に包まれている。スローテンポってセクシーなんだな…。歌詞めっちゃ口説いてる。歌声が寂しげ。好きな彼女のことを「Baby」と呼ぶタイプだということがここまでを通してわかってきた。下手な和訳にかけると、全てが「赤ちゃん」になるから面白い。
11.Coming Home
思いっきり、ギターギャリンギャリンにかき鳴らして始まるイントロ。ロックンロールしてる。音質が、やっぱり凄い。歌声がもはや無線機。音割れしまくっている。このメロディの感じが多くて曲を識別するのがめちゃむずい…!!
12.Albatross
楽園だ…。また全てがとろけているやつ来た…!美しい。南国のリゾートみたいな雰囲気で最後は終わるんだ。なんか不思議。でもドラムは柔らかにわからない程度にロックンロールしている。最後まで強烈な顔ジャケットとの関連性がまるで無い音楽たちだったな…
女装したミック・フリートウッド(Dr.)が強烈なジャケット。…なんでなの…?
Fleetwood Macは、1967年に結成されたイングランド出身のロックバンド。英国3大ブルース・バンドと謳われていた。
本作は、アメリカでのデビューアルバム。イングリッシュローズは、日本で言うヤマトナデシコであり、英国を代表する美人の形容。
ジャケット、ヤバくない…?内山の顔は大丈夫ですか?
アイドルとして表情管理…
King Crimsonに続き、撮影者のママを笑かす用の本気バージョンは自主規制させて頂きます(似すぎた)。
本当にジャケットと内容が関係無さすぎて面白い。逆にこのジャケットと内容が一致している音楽とは…?という感じだけども…。
なんだかんだブルースをしっかり取り上げるの初めてだったのかもしれないです。
あのスローテンポなロックンロール、一度聴くと耳から離れないな…
ジャケットから入ることで、本来出会えない音楽と出会える楽しみを知ることができた!
ジャケ買いガンガンやっていきたいな〜!
お次は意外とnoteでレビューしていなかったコチラ!
次回は Dinosaur Jr. の『Green Mind』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!
最後まで読んでくださり、有難うございました。