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Korn の『Follow the Leader』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

ニューメタル/ラップメタルシリーズ!

そして記念すべきアルバムレビュー200枚目!

今回は Korn の『Follow the Leader』を聴いてみた編をお届けします。

重たくのしかかるギター、硬く弾けるベース、激しく暗い感情を剥き出しにした強烈な歌詞、怪しく囁き怒り狂うボーカル。

不穏と怒り、ポップさが共存した一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1. 〜12.

無音…!?!!5秒×12曲でトータルで1分間の無音。13曲目からやっと本編が始まる。不吉な数字とされる13という数字から始めたかったとか…!オモロ…

13. It’s On!

不穏な雰囲気出まくりの電子音。ヘヴィなサウンドがジワジワと暗く空気を飲み込んでいく。ギターの重さ…良い。ベースも極悪な音だし、ドラムもドコスカドコスカしてて格好良い。歌唱の抑揚も不気味で危なっかしい。仲間からのプレッシャーを歌った歌詞らしい。2:00〜急に晴れやかなメロディ!?って思ったけどそんなことなかった…でも好き。ニョロニョロな不穏電子音が耳の中を這ってくる。3:51〜サイコキラー味があって、今から拷問してきそうなボーカルのテンション…助けて…

14. Freak on a Leash

どうやったらこんな怪しげなメロディ思いつくんだ…。リズミカルなドラムがずっと格好良くて、耳を奪われる。1:17〜 1曲目でも急に晴れやかなメロディ!?ってなったけど、ここでもそれが起こる。ポップ。歌声はとてもいかつい。2:37〜!?!?!人は興奮しすぎると犬みたいになるけど、これは自分の知らない動物の鳴き声すぎる。野蛮スキャット。スキャットなのか…?「fight」の発音が独特でニヤついちゃう。このパートずっと面白い。メロディが本当に良い。

15. Got the Life

繋がりのある始まり方、格好良い…!ドラム、ずっと素敵。暗いのに何故だか踊れる。0:35〜ベース……好きです。1:02〜怒号のラップみたい。勢いが良い。サビのメロディが暗いのにポップ。暗さと怒りとポップさは両立できるのか…凄いな。2:10〜さっきまで怒っている人のヒソヒソ、静かに語る声ほど怖いものはない。自分の内側まで曝け出し、見つめ直した生々しい歌詞がグッとくる…

16. Dead Bodies Everywhere

やっぱり曲の繋がりが良い…高まる。ドキドキするビート。0:42〜最強にヘヴィなギターリフで切り刻んでくれて、どうも有難うございました。終始怖くて格好良い。ベースの弦ベンベン感、とても好き。電子音が絡まることで緊張感と危険な雰囲気が増す。2:40〜吐息も怪しげな笑い声も混ざり出して、大変怖い。ホラー。お化け屋敷。音楽業界から引き離そうとする両親について歌った歌詞なんだ…

17. Children of the Korn (with Ice Cube)

ビートの繋がりが気持ち良い。ボーカルの悪魔と獣のハーフ感がどんどん増している。この曲特にヘヴィで温度が高い。フィーチャリングのIce Cube、めちゃくちゃ斬れ味、(怒りの)キレ味抜群のラップをしてくださる。恐怖煽られる。Ice Cubeがタイトルを考えたらしい。2:38〜電子音なのか、スキャットなのかもはやわからなくなっていてカオス。2:50〜筋肉。ゴリゴリ。マッチョな掛け合い。攻撃力の高い陰鬱。

18. B.B.K.

鋭利…!!ギターの音のシャギシャギ感に高揚する。1:17〜演奏が一体となって迫ってくる感じ、格好良い!怪しげなメロディが止まらない。静と動のコントロールがナイス。2:09〜すごく怪しい。ヘヴィなギターリフの応酬。ヘドバン。2:42〜ヤバ野蛮な謎スキャット。鳴き声?語り?独自の言語…!?これを発動している時に近づくとめちゃくちゃにされそう。アウトロ、危険を知らせるサイレンみたい。

19. Pretty

重い。演奏どんどん重たくなるな。0:36〜怪しげセクシー。吐息混じりの歌唱が恐怖感じるのに色気もあって、次の瞬間には怒号飛ばしてるから訳がわからなくなる。歌の情緒がヤバい。2:00〜ガォー!!!って吠えた数秒後に猫撫で声出しているサビ。度々爆発する。爆発の連続。音割れのブリブリ音爆発。歌詞が悲劇悲痛すぎて、そりゃあこんな曲調になるよ…ってなった。

20. All in the Family (with Fred Durst)

ヘヴィ……ギター格好良い。爆発が続いている。爆発のブーム。前回レビューしたリンプ・ビズキットのFred Durstがフィーチャリング!めちゃくちゃ格好良い、最強のタッグだ。「Say what, say what?」が格好良すぎて、言われるたびにキュンとする。それにしても歌詞が暴言すぎる。ラップバトルみたいにFred DurstとJonathan Davisが罵詈雑言を投げ合い、罵り合っている。途中口で収まらず、手とか出ちゃわないか心配になる。仲良くね……

21. Reclaim My Place

重たくも疾走感がある。体動いちゃう。ベースの硬さ、重さ、いいな…。弦の音が聞こえて嬉しい。0:50〜メロディも構成も格好良い、ただ荒れ狂っているのではなくしっかり格好良いから素晴らしい。1:50〜怪しげに浮遊感のある無重力ゾーンに突入していくの好き。ヒソヒソボーカル、本当に命の危険を感じるから程々にしてほしい。2:45〜ブチ切れ。楽器もみんな、全員怒っている。3:45〜歌詞もイラつきまくり。壊れそう。ここまで豪快に怒ってみたくもある。

22. Justin

ギターにかけられた奇妙なエフェクトが不安になるイントロ。歌詞冒頭から「くそったれ!」でキレキレ。もったりと鋭い行き来するような曲の展開に心がかき混ぜられる。1:09〜お告げタイム。不協和音の全てが格好良い。怒りと強烈な負のパワーで覆われている。腸の癌で亡くなったJustinという少年について歌っているらしい。2:41〜浮遊感のあるエフェクト。重さと浮遊感って両立できるんだ…!

23. Seed

不吉なウニョウニョ音。0:46〜重〜〜〜〜!!!不穏にも程がある。廃墟を徘徊しているような音楽だ。時々入るノイズが怖い。歌声も獲物を静かに待ち構える魔物みたいで恐ろしい。歌詞、とにかくイライラしている。息子のことを思ってこんなイライラされたら息子本人は気が気ではないだろうな。3:49〜またヤバい呪いのスキャットタイム来た。これが無いと満足できない体になりつつある。4:50〜ブレイク、格好良い…

24. Cameltosis (with Tre Hardson)

怪しい。不規則に鳴らされているような奇妙なフレーズが耳に焼き付く。0:40〜Tre Hardsonによるクールなラップ。Jonathan DavisのテンションがいつもヤバいからTre Hardsonが淡々としているように聞こえる。ドラム、ベースのリズム隊が好き。3:05〜ラップと張り詰めた歌唱が交互に来ることで緊張感が右肩上がり。4:00〜ドラム、好きです。

25. My Gift to You

バグパイプの音が神々しい…ゴールを迎えたような気持ち。重たくスローテンポ。スローテンポがよりヘヴィさを際立たせる。1:53〜儀式感ある。拝みながら聞きたい神々しいメロディ。当時の妻に頼まれて書いたラブソングらしいけど、内容が怖すぎて…これがラブソングなんて嘘だよね…?嘘って言ってよ…!4:29〜苦しそうな、寂しそうな歌声から怒号への切り替え、本当に恐ろしい。「お前が憎い」と凄い熱量で連呼してるからこれは流石にラブソングじゃないよね、そうだよね。



アメコミのカリスマといわれるTodd McFarlaneが手掛けたジャケット!


Kornは1992年に結成されたアメリカのロックバンド。本作制作当時のメンバーは、Jonathan Davis (Vo.、バグパイプ)、Head(G)、Munky(G)、Fieldy(B)、David Silveria(Dr)。本作は1998年にリリースされた3rdアルバム。



Kornの1994年のデビューによって、Deftonesを始め、Snotや、前回レビューをしたLimp Bizkitなど影響を受けたバンドが多く現れたそうです。

同業者に憧れられるのって一番格好良いよね…そりゃあこんな格好良かったらみんな憧れちゃうよね…(過激だし怒り狂いすぎているけど)

インタビューをあれこれ読んでいて、ボーカルのJonathan Davisが「曲を書いている時、僕は本当に全てが憎いんだ。」と言っていて、「……でしょうね!?!?」ってなった。歌詞読めば周知の事実すぎる。

Jonathan Davisも内山と同じく怒りが原動力なんだ。でも憎しみが原動力って心のカロリーとても高そう…


あの!!!!!!!

ていうか!!!!!!!!

今回のKornでなんと、noteのレビューしたアルバム200枚目なんです!!!!!!!

ビックリした!!!!!いつの間に!?!?!

読んでくれる貴方の存在、貴方のあらゆる反応のお陰で今日まで楽しくディスクレビューが続けられています。本当に有難うございます。

200枚目を記念して、実は色々考えているので、後日詳細をお待ちくださいませ。

この嬉しさと感謝はまたしっかりと伝えさせてください!

次回も一度特別編を挟みます!

来週10/18に、内山が所属するアイドルグループRAYの3rdアルバムが発売されるので・・・

次回は《特別編》RAYの『Camellia』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。


サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!