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54-71 の『enClorox』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は 54-71 の『enClorox』を聴いてみた編をお届けします。

削ぎ落とされた音数とストイックな演奏、声色を自在に操りリズミカルに言葉を吐き出すボーカル。

クールでメロディアスなメジャーデビューアルバム。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1. music box (reprise)

メトロノーム可愛い版みたいな音。ピアノが入ってきて優しい雰囲気。これが次に来るヘヴィな演奏を引き立てるなんてね…

2.humpty empty mellow blues

重機みたいなベースがめちゃくちゃ格好いい…!淡々とリズムを刻むドラム。ギターのフレーズも冷たくて好き。0:39〜アクセントが独特なラップ。矢継ぎ早に繰り出される。音程がずっと同じだ。1:12〜ゾクゾク。ギターがノイジーにかき鳴らされて、頭の中にあった無駄な思考がかき消されていく。余計なものを削ぎ落としたサウンド。厳選されたものだけがここにある。全ての音が生き物のよう。

3.swamp disco

怪しげでヘンテコなメロディ。リズムが楽しい。どこかマヌケな感じなのに、どうしてこうも格好いいの…!?0:41〜サビでうめき声の大合唱が起こるの新しい。サビはゾンビが歌っているみたいに怖いけど、ポップで楽しげ。何これ…初めての感情になる…

4.doors

ドラムの音が良すぎる。イントロのギター爽やかすぎて何事かと思った。良いEMOが始まりそう。0:47〜好き!歌のメロディが美しい。伸び伸びと歌い上げているのがもはや新鮮でもある。1:52〜めっちゃハードコアになる。格好良すぎな演奏。重たい…!!

5.don black cock

こういうミステリアスで退廃的なメロディ好き…。歌も落ち着きがある。聞けば聞くほど、なんだか洗脳されそうな感じ。繰り返されるメロディ。どんどん悲しい気持ちになる。歌声が切なくて優しい…英語のリズムは気持ちがいい。ずっと変化なく、繰り返される。

6.riceball blues

低音がゴリゴリしている。ドラムの響きが、”そこに居る”って感じ。Steve Albini御用達のエレクトリカル・オーディオ・スタジオというのはめちゃくちゃ音が良いらしい。体感してみたい…。1:01〜これはなんの音なの…!?1:39〜切れ味抜群のギターカッティングがイケてる。2:01〜一致団結するとヤバい、強い。

7.whats color

昔のゲームセンターが頭に浮かんだ。そういう懐かしくて不思議なギターの音。どうしたらこんな音が出るんだろう。0:59〜アルバム後半からメロディアスな曲調が増えてきて沁みる。1:22〜合唱みたいなサビ、良い。本当に余計なものが無い。選ばれし音たち。ギターのアルペジオが美味。Bingoさんの歌声を聴くと、心がホカホカする。アルペジオも相まっている。サビのがなり合唱スタイルがツボ。

8.five fever

ヘッ……美。美メロディ。南国みたいな天国みたい。この曲、特に声の響き方が立体的。左耳への抜け方が、リアル。こんなに削ぎ落としてこんなに格好良いの、何。3:21〜一番綺麗。ギターの音が柔らか。アルペジオグッときすぎちゃうから…!!

9.life

54-71らしい、一発一発が重たくて激しい演奏好き。イントロが格好良すぎる。このBingoさんならではのアクセントのついたラップ的歌唱、唯一無二。2:00〜恐らくサビ、めちゃくちゃ情熱的で昂っていて良い。エモーショナル。2:56〜燃えている。焦りと訴え。

10.lonsome moldboy

ドラムの足取りが重たげ。度々(どの曲もだけど)ギターやベースから聞いたことのない音が聞こえてくる。シリアスだけど清々しい雰囲気。歌声も優しい。間奏の演奏を聴いていると、色んなことに思考を巡らせてしまう。自分を顧みる類の何か。4:55〜ギターのアルペジオ!!

11.music box

アルバムの構成…素敵。一曲目の「music box」が帰ってきた。切なく寂しい。よりノイジーな仕上がりかつ、バンドサウンドが重なる。美しさと不穏さが混ざり合っている。2:58〜ワオ!?!?!ノイズノイズ。破壊と創造。騒々しいのに静かで美しい。不思議。4:46〜最後にドラムが「ボフッ」ってなるの可愛らしい。


54-71は、1995年に結成されたバンド。2009年に活動を休止した。読み方は「ごじゅうよんのななじゅういち」。現在のメンバーはBingo(Vo,Key)、Leader(B)、Bobo(Dr)、Sniper(G)の4人。2002年に本作をリリースし、メジャーデビューする。
本作は、アルビニの同胞として知られるShellacのベースを担当するBob Westonがエンジニアをつとめた。Steve Albini御用達のエレクトリカル・オーディオ・スタジオにてレコーディングが行われた。


(Albiniプロデュース編ですが、調べていく中でAlbiniスタジオを使っているけど、エンジニアはShellacのベースのBob Westonでした〜!!!!ちょっとずれてしまってごめんなさい😣)

調べていたら、ライブのスタイルがかなり独特で面白かった!

ステージにモニター(自分達の出してる音が聞こえるスピーカー)が無く、下手にドラム、上手にギター、中央にボーカル、ベースは後向きでボーカルの背後に配置しているらしい。

このポジショニング、想像するだけでゾクゾクする。


↑ライブ映像探してみたら、本当にベースが後ろ向きだった!格好良い…ライブ見てみたかったな…

それにしてもこのアルバムがメジャーデビューアルバムってクールすぎる。

『I'm not fine,thank you.And you?』は聴いたことがあったけど、本作よりももっとブチ切れていて、過激な感じだったので、ギャップがありました。

音の削ぎ落とし方が凄く格好良かったし、後半にメロディアスな展開を持ってくるやり方がとても好きでした。

そして、Albini御用達のエレクトリカル・オーディオ・スタジオのお陰でやはりドラムの音がくっきりと抜けていて気持ちがよかった…!!

54-71のメンバー方は、スタジオの鳴りの良さに驚いたらしい。スタジオにも行ってみたいし、そもそもシカゴに行きたい!


次回でSteve Albini編は一旦ラストということで、Steve Albiniがプレイヤーとして活躍しているこちら!


次回は Shellac の『TERRAFORM』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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