Plastics の 『WELCOME PLASTICS』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
佐久間正英プロデュース編!
今回は Plastics の 『WELCOME PLASTICS』を聴いてみた編をお届けします。
特徴的なリズムマシンの音と、ジェットコースターのような抑揚の男女ボーカル。
狂気滲むポップでキュートな一枚です。
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1.TOP SECRET MAN
どんどん近づいてくるギターとビート。歌のテンションが突拍子無さすぎて、気持ちが追いつかないまま30秒くらい呆気に取られていた。子供たち?の声みたいなコーラスがとても良い。ほっぺがピンク色をしていそうな歌声。ボーカルのタ行の跳ね感が最高。1:10〜「GO!GO!GO!GO!」からのピコピコゲーム世界、通過しロックンロールなギター登場。実は、というかめちゃくちゃベースの存在感がある。歌謡曲感がある。懐かしいけど絶対新しい。駄菓子食べたい。
2.DIGITAL WATCH
子供たちの(果たして子供なのだろうか)コーラス、完全にビスコに描かれた子供を想像してしまっている。リズムマシンの音が楽しい。繰り返しだけど、中西俊夫さんの歌声の抑揚がジェットコースターすぎて飽きる気がしない。ギターも多彩。子供たちのコーラス可愛い。歌詞が意味わからない(最高)。3の倍数でおかしくなる芸人さんみたいに「東京」という単語がヤバいテンションになる。「ハウッ!」って掛け声斬新。
3.COPY
「全てはコピー」、「街中コピー」とにかく全部がコピーらしい。「オリジナリティな〜い♪な〜い♪」がツボすぎる。1:10〜音もピコピコだし、歌詞もコピーコピー言いすぎてピコピコ。楽しすぎる。1:26〜…!?幻聴?怖い。オリジナリティないないないないない♪これ、全部夢の中の出来事な気がしてきた。
↓MVの世界観ヤバい
4.I AM PLASTIC
リズムマシンの音がクセになってきた。相変わらず子供たち(?)のコーラスと、テンション激ヤバボーカルの組み合わせが自由奔放で楽しい。日本語の発音が独特すぎる。1:30〜参加したい。全てがどうでも良くなってくる。50年近く前の音楽なのに近未来。
5.I WANNA BE PLASTIC
「I WANNA BE PLASTIC」の「チック」部分の様子のおかしさ好き。おかしいけどキュートさもあるのが良い。今度は「PLASTIC」という単語がくるたびにおかしくなるゲームでもしてるのかもしれない。でも3秒に一回くらい「PLASTIC!」って言ってるから、様子がおかしいのが常。イケてるぜ…
6.CAN I HELP ME ?
哀愁漂っているギターが新鮮。どれだけ哀愁漂っていて、切ない曲調だろうがボーカルは変わらずあのテンションだからめっちゃ陽気に聴こえる。なんだか濃厚でロマンチッキな感じ。1:50〜ここの歌のテンションどういうコンセプトなのかわからないけど、薔薇の花が似合うな。勇ましい。The Beatlesのオマージュなんだ…!
7.TOO MUCH INFORMATION
リズムマシンがとっても陽気。新しいサンバ。ボーカルもコーラスの子供たち?もついに全員様子がおかしくなってしまった。未来人感ある。1:08〜この民族的な高揚感あるリズム、ヤバい楽しい。歌声、様子がおかしいというより楽器の一部。語感の良さがただひたすら気持ち良い。
8.WELCOME PLASTICS
「東京」という言葉がどの曲でもかなり頻繁に聞こえてくる。0:49〜「フゥ〜〜!!!!」が面白い。みんな堂々と胸を張って歌っている感じ。今までは自分達の中で大騒ぎって感じだったけど、こちらに向かって歌っている感じがする(どっちが良いとかではなく)。自己紹介というか、東京を、Plasticsをこちらに紹介してくれている。「ウェルカム・ビートルズ」が元ネタらしい。
9.I LOVE YOU OH NO !
知らない女性の歌声。待てよ…今までの子供たちの歌声は全てこの女性(佐藤チカ)さんの声だったのか!!!?完全に中西俊夫さんのボーカルのテンション感を受け継いでいて凄い、受け継いでいるというか憑依。めちゃくちゃな抑揚、真似したくなる。終わり際の一体感気持ち良い。ナイスグルーヴ。
10.ROBOT
怪しげなメロディを鳴らす電子音。「NHK!\NHK!/」のコールアンドレスポンスヤバい。この先常に英語3文字のコールアンドレスポンスが行われる。TDKとかMJCとか聞こえる。この曲はいつにも増してミステリアスな雰囲気で充満している。何なんだ…この世界観。これもThe Beatlesのオマージュなの…!
11.DELICIOUS
リズムマシンの音がPlasticsは特徴的だな〜!ピコピコ。マヌケでポップで、何て言えば良いのかわからないけど仲良くなりたい…仲間に入れて欲しい。「DELICIOUS!」の掛け合いがブッ飛んだ抑揚がイキイキとしている。1:38〜ここ好き。2:00〜リズムと単語の発音ムズそうなのにあくまで愉快で、器用だな…!ギター格好良い。
12.LAST TRAIN TO CLARKSVILLE
電子音のピコピコが気持ち良い。ギター?の音が吠える。タンバリンも楽しげ。海へ行きたいな。ボーカルの抑揚はいつもより抑えめな感じがする。全然普通の音楽したらかなり抑揚エグいけど。夏。Plasticsの作り出す音楽の世界の中に悪意とかが無さそうなところ好き。みんな幸せで居てほしい。The Monkeesのカバー曲らしい。
13.DELUXE
ハッピー!軽快なリズムマシンの音。ギターの音がユラユラ。Plasticsの歌詞、食べ物の名前が沢山出てくる。この曲では「マッシュポテト」が出てきた。食べたい。どの曲もだけど、サビのキャッチーさ凄い。小刻みのリズムと、それに合わせて小刻みに鳴らされるベース、ユラユラギターの音のコンビネーション良い〜!DELUXEと言ってどんどん盛り上がっていく終わり方いいな。
14.COMPLEX
ディスコ。お馴染みのリズムマシン。発音がいつになくシャープ。アタックが強い。ベースラインが耳に残る。0:55〜頭おかしくなりそうなメロディ、抑揚だ…。改めて強烈な世界観。中毒性高い。一つのテーマとなるタイトルの単語からこんな遊びを広げられるのが凄い。最後までキレキレ。闘志を燃やされるような展開と「COMPLEX!」の連呼。
Plasticsは、1976年に結成された日本のバンド。活動期間は1976年から1981年。メンバーは中西俊夫(Vo.,G)、佐藤チカ(Vo.)、立花ハジメ(G)、佐久間正英(Key)、島武実(リズムボックス)。P-MODELや、ヒカシューとともに「テクノ御三家」と呼ばれていた。
本作は、1980年にリリースされた1stアルバム。
中西俊夫はイラストレーターをされていたり、立花ハジメさんはグラフィック・デザイナーや映像作家、楽器製作者だったり、佐藤チカさんはスタイリストだったり、多彩な方々が集まって結成されたんだ…!格好良い!
それぞれ本業もあったからか、初期は趣味的な感じで始まり、音楽性も頻繁に変化していたみたいです。
佐久間さんは、メンバーというよりはプロデューサーとして関わることを望んでいたものの、メンバーとしてサウンド作りを手作うようになったり、さらに島武実さんが加入したことで、活動が本格化していったそうです。
それにしても!!
最初は子供の声かと思った佐藤チカさんのボーカルが耳に焼き付いて離れない…!!
↓こういう子どもの顔がずっと頭に浮かんでいた。
でも立派な女性でした…凄まじい表現力!
中西俊夫さんのエゲつない抑揚の付け方も楽しかったです!
淡々と繰り返すドラムマシン、リズムマシンの音と、予測不可能なボーカルとの対比が面白かった〜!
歌詞も語感や音として活用されている感じで、楽器と歌声が一体となっていくのが愉快だったな〜歌詞が最高。
こちらの準備で公開をお待たせしておりました!
次回からは「diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編」をお届けします!
誰もが知る名盤がずらっと並ぶことで有名なあの壁から、内山がまだレビューしていない名盤をセレクトするこのシリーズを始めます!
Sex Pistolsの『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols(邦題:勝手にしやがれ!!)』を聴いてみた編をお届けする予定です。
最後まで読んでくださり、有難うございました。