(祝100枚目のレビュー)The Sisters Of Mercy の『First & Last & Always』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
なんと…祝!100枚目のレビュー!!!
今回は The Sisters Of Mercy の『First & Last & Always』を聴いてみた編をお届けします。
メンバーの一員として扱われたドラムマシンによる無機質なビートと、漆黒の低音で躍動するボーカル。
アンドリュー・エルドリッチが、独裁的に自身の美学を貫き誕生した一枚。
是非読んでみて、聴いてみて下さい!
1. Black Plane
初っ端から悲壮感漂っている。光が差し込まない屋敷。その屋敷の住人は絶対黒ずくめの服を着ている。ボーカルの声低すぎて背筋がゾクゾクする。テクノっぽくもあり、暗い雰囲気のはずなのに踊れそうな感じ。夜の街の煌めき。コーラスはテンションが高い。
2. Walk Away
バブリーなドコドコバシバシ。パワフルなドラムマシンのビートの存在感。ボーカルのエルドリッジさん、どこまで低い声が出せるの…?低音の限界を突破している。Aメロあたり凄い頑張って耳を澄まさないと、言葉が聞き取れなくなってしまう。淡々としたリズムにメロディアスなギターが重なる構成素敵。伸びやかに盛り上がるサビ。
3. No Time To Cry
怪しげで、スモークがかかったような曖昧な音像。……低ッ!エルドリッジさんの日常会話の声を聴いてみたい。1:20〜「no no no!!!」と連呼するコーラス、盛り上げ上手。低音ボーカルのお陰で、ギターの色気と怪しさ混じるメロディラインが際立っている。
4. A Rock And A Hard Place
リズミカルでダンサブル。やっぱり踊れる。ビートが気持ち良い。ドラムマシンをメンバー扱いするだけある。黒い雰囲気は一向に晴れず、流石。パジャマで聴いてたけど、黒い服に着替えて聴いた方が良い気がしてくる。1:55〜展開が好き。ゆっくりフェードアウトで終わっていく曲が多い。
5. Marian (Version)
曲始まりの音で惹きつけられる。重たげな雰囲気だけど煌めいている。あまりにも声が低い…ここまで来たら世界一声が低い人としてギネスに登録されて欲しい(?)。歌声のダークさ随一。小刻みに刻まれているギターの音で意識が遠くなる感覚…ミニマルダークなトリップミュージック。Marian…
6. First And Last And Always
印象的なフレーズが1分以上繰り返されるイントロ。0:50〜ドラムの勢いが良い。ボーカルの様子が…おかしい…!これまで皆無だった抑揚が突如爆誕。相変わらず声が低いけど、異様なテンションに驚いた。突っ込んでくるように勢いよく歌っている。
7. Possession
ゆっくりと、不思議なメロディーで入ってくるギターの音。ベースの音がめちゃくちゃ聴こえる。弾き方が好き。悲痛なボーカル。2:27〜泣かないで…。2:52〜死者の魂が渦巻いているような音。ボーカルの抑揚がヒステリックな方向へどんどん進化している。3:31〜左右交互に低音ボーカルが攻めてくる。切なげな終わり方。
8. Nine While Nine
怪しくて格好良い…!夜道では聴けない怖さがあるけど、そこが魅力的。やはりどんどん感情的に、感情を解放しつつあるボーカル。ずっと同じフレーズを繰り返すギター。どんどん後半に行くにつれてふにゃふにゃになっていくボーカル。他の音が聴けないくらいボーカルにまんまと夢中…
9. Logic
ギラついたギター。ベースの下っていくメロディラインくすぐったくなる…好き…。0:57〜ダンスダンス。いきなり踊りたくなるくらいの盛り上がり(ミニ)ゾーン。中盤の間奏のボーカルエコーが面白い。後半のボーカルの荒ぶり方が凄い。どんどんカオスへ。淡々とビートを刻み続けるドラムマシンとの温度差。
10. Some Kind Of Stranger
静けさに緊張する。不穏さのレベルがこれまでと違う。…と思ったら格好良いギラギラギターが入ってくる。いつもの低音すぎるボーカルに安心を覚える。もはや低すぎてメロディーすらもよくわからないところまで来た。中盤のシンセ?キーボードみたい音がキラキラで良い。後半までずっと重たく悲壮感たっぷりな空気が続く。ドラマチック…!
The Sisters of Mercy は、1980年にボーカルのアンドリュー・エルドリッチを中心に結成された。「ゴスの帝王」であり、ゴシック・ロックの代表的存在。アンドリュー・エルドリッチの独裁的なスタイルに、バンド・メンバーとの関係が悪化し、本作を持ってThe Sisters of Mercyは一旦活動を停止することとなる。
4人メンバー+1ドラムマシンの編成がツボでした!公式に、ドラムマシンがバンドメンバー扱いされているのも面白い…
The Sisters of Mercyはアルバムを出さなかったために無数の海賊盤が市場に溢れ、「世界で最も海賊盤の多いバンド」という称号を得ていたらしいです。面白すぎる…
終始エルドリッチさんの低音に驚き続けていましたが、本当に低すぎて凄かった。
そして…!!!
今回で100枚目のレビューでした!97枚目くらいまでは「もうすぐ…!!」って思って意識していたのに、直前にして正直完全に忘れていました。
ここまで約2年間、100枚目まで続けることができたこと本当にビックリです。読んで、聴いて、何かを感じて下さる皆様のおかげです。
有難う御座います!!!!!
100というキリの良さはありますが、これからも続いていくので安心?してください。
応援とは言わず、この先も一緒に音楽を楽しんでくれたら嬉しいです…!
これからも何卒よろしくお願いします!
次回はレビュー100枚目記念特別企画をお届けする予定です。楽しみに…!
最後まで読んで下さり有難う御座いました。
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