Orange Juice の『You Can't Hide Your Love Forever』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は Orange Juice の『You Can't Hide Your Love Forever』を聴いてみた編をお届けします。
清涼感のあるサウンドに、奥行きのある濃厚な歌声と調和を必要としない自由なグルーヴ感。
一味違ったパンキッシュなネオアコを味わえる一枚。
是非読んでみて、聴いてみて下さい!
1.Falling And Laughing
カウントから、曲がりくねったようなギターのメロディ。爽やかな予想が裏切られて早速楽しい。歌声も思いの外ダンディでビックリ。”一筋縄ではいかないぞ”みたいな意思を感じる。全ての楽器が絶妙にバラバラ。2:54〜煌めき、夢の中。3:13〜待って……面白すぎる。コレはずるい。ここだけ300回くらい聞きたい。いきなりパインパインゾーン。
2.Untitled Melody
打って変わってゆったり、しっとり。ドラムだけがバシバシ。不思議な魅力のある歌声。奥深い。不協和音に掠りそうで掠らない、絶妙なラインで揺れている。全体的なメロディは切なくて涙が出そうになる。ホッとする。
3.Wan Light
めっちゃ格好良くしたサザエさんみたいなイントロ。小気味良いリズム。クラップでさらに楽しくなる。とてもキャッチーなサビで素敵。ホーンセクション?の音も加わる。クラブみたいなパーティーではなく、友人や家族たちとやるパーティーの温かさみたいなものを感じる。
4.Tender Object
太陽でもなく、日差しでもなく、“お日様“と言いたい。わくわくを掻き立てる。何かいいことが起きて欲しい。1:00〜ここ最高に気持ちが良い。細かく動き回るギター。ドラムがノリノリ。2:35〜だんだんと雲行きが怪しくなってくるギターから、愉快なリズムを刻んでいく間奏が最高。輝いている。3:27〜「シー!!」って言われた。レトロゲームみたいなサウンドになって終わる。
5.Dying Day
爽やかなイントロ。新鮮な空気を目一杯吸い込んで、深呼吸したくなる。このサウンドにしては歌声が濃すぎるよな…と何度も思っている。それが面白い。ビブラートが男前すぎる。綺麗な景色が次々と浮かんでくる。
6.L.O.V.E. Love
とろけそう。脂質多めのチョコレートみたいなメロディと歌声。コーラス美しい。不器用なファルセットも愛おしげ。1:50〜アクセント強めのギター。ギラギラでボロンボロンと弾かれている。多幸感。Al Greenのカバー曲。原曲より軽やかで楽しそう。
7.Intuition ToldMe, Pt. 1
ここにきて、やっとアコギを強く感じた。音数が減ったことで、より一層彫りの深い歌声だなと思う。ピアノ。
8.Upwards And Onwards
繋がって始まる。濃い歌声。お好み焼きにかけるソースくらい濃い。南国みがある。どの曲も調和しようとしないベースが自由で素敵。1:20〜間奏好き。これはイルカが見える。タイトルを連呼するリズムがクセになる。愉快なピアノの音で終わる。
9.Satellite City
一気に夜の雰囲気になる。ダンサブルでバブリー。愛嬌のあるベースの音。独特のグループ感に揺られるの気持ち良い。リズム良くギラついている。
10.Three Cheers For Our Side
凄い聴いたことあるような気がするけど、恐らく聴いたことはない。それくらいキャッチーなイントロ。0:30〜ここのテンポダウンゾックゾクする。女性コーラス入ると幸せな気分になる。1:08〜テンポが何の躊躇いもなく、バキッと元に戻るの面白い。…と思ったらまたテンポダウン。弄ばれている。爽やかで奇妙な時間。
11.Consolation Prize
ジャランと鳴らされるギター。穏やかで天気が良い。ボーカルに謎のエコーが度々かかるの面白い。1:27〜曲が終わったのかと思った。子守唄のように優しい歌声。笑い声。陽気なリズムを刻み始めるギター。ハッピーエンド。
12.Felicity
濃厚な歌声。ポップ。この曲も聴いたことありそうで、恐らく聴いたことはない。それくらい耳馴染みが良い。サビ、爽やかに変な気持ちになる。子供の教育番組感もある。うたのおにいさん。「ウヘヘヘ〜」って聴こえるコーラスが良い。
13.In A Nutshell
最後の最後でネオアコ感がドッとくる。切なく寂しい。さっきまで楽しくやってたのに、いきなり終わりの雰囲気を出されると悲しくなってしまう。名残り惜しい。歌声にも感情がより込められる。アウトロの美しさ。夕暮れ時を一人でとぼとぼ歩いている時の気持ち。
Orange Juice は、1976年結成のスコットランドのポストパンクバンドグループ。結成当時は「Nu-Sonics(ニュー・ソニックス)」と名乗っていた。
本作は80年代のネオ・アコ・ムーヴメントの先掛けとなったOrange Juiceのデビュー作。
前回Aztec Cameraを聴いて、「ネオアコって爽やかで素敵〜!」なんて思っていたのですが、こういう捻りのある?一筋縄ではいかないような一味違ったネオアコはもっと面白い…!
「オレンジジュース」というバンド名、イルカのジャケットの可愛らしさと涼しさに騙されてはいけない・・・
ボーカルのクセの強さも良いスパイスでした!
違うアルバムもチェックしたい…します!
次回は Belle & Sebastian の『If You're Feeling Sinister』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!
最後まで読んで下さり有難う御座いました。
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