Belle & Sebastian の『If You're Feeling Sinister』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は Belle & Sebastian の『If You're Feeling Sinister』を聴いてみた編をお届けします。
初々しくポップに駆け抜けるフォーキーなサウンドと、脱力感ある優しい歌声。
さりげない上品さ漂わせ、色鮮やかな情景映し出す一枚。
是非読んでみて、聴いてみて下さい!
1.The Stars Of Track And Field
優しく静かなアコギの音と、脱力感ある歌声に癒される。暖炉みたい。1:02〜煌めき出すのずるい。太めの弦がベンベン鳴り出すのも良い。このリラックス感でしっかりメリハリがあるから凄い。冬の夜。2:26〜ここの歌のメロディよ…。静かなのに怒涛の展開。ギターが震えている。トランペットに祝福される間奏。後半の盛り上がり方壮大。大地。
2.Seeing Other People
軽快でリズミカル。素朴で瑞々しいピアノ。歌の流れるようなリズム、滑らかさが素敵。間奏幻想的で可愛らしい。パーカッションがずっといい仕事をしている。疾走感すらも上品。
3.Me And The Major
陽気で活発なギター。ザクザクリズム刻む音が爽快。歩みを早めたくなる。牧場を思い浮かべる。ハーモニカの音が、馬の「パカラッパカラッ」すぎる。2:47〜連呼される「んぱ〜んぱ〜んぱ〜」がツボ。ハーモニカぐっちゃぐちゃに掻き鳴らされてどうなってるのかもはやわからない。激しすぎる。こんなハーモニカの鳴らし方聴いたことない。ずるいぜ…
4.Like Dylan In The Movies
安定感と安心感。圧倒的な良い曲オーラ。ボーカルのハーモニーが美しい。ノスタルジックで懐かしさ漂う。やっぱり牧場を思い浮かべる。草原。切ない。歌のメロディが素晴らしい…胸が苦しい。雄大な世界観に飲み込まれるアウトロ。
5.The Fox In The Snow
ピアノから始まる。めちゃくちゃ好き……。目を閉じると真冬の景色が浮かぶ。純白。何故こんなにもエレガントなんだ。うっすらと聞こえるバイオリン?の音が綺麗。穏やかすぎず、激しすぎない演奏のバランスが絶妙。高まっていく掛け合い。
6.Get Me Away From Here, I'm Dying
のどかなリズム。陽だまり。ちょっと南国風味。これ聴いていれば幸せになれる気がしてくる。気怠さと似た優しい歌声がクセになる。女性コーラス新鮮。
7.If You're Feeling Sinister
繋がって始まる。子供たちの楽しそうな声。街の喧騒。フォーキーなサウンド。このリズムハッピーすぎる。ピアノがずっと素敵。繊細なヴォーカル。歌い始めても子供たちずっと騒いでるのちょっと面白い。3:42〜ララララ〜♪細やかなギターが気持ち良い。いつの間にか消えていた子供たちの楽しそうな声が戻ってくる。
8.Mayfly
カウント、ダルそうなのがセクシーでビックリした。キラキラなギターの音色。たまにバリバリ鳴るのも好き。1:53〜ブーブー鳴っている楽器が楽しげ。どの曲も色んな楽器が登場してくる。やや陰りがあるのも良い。女性とのユニゾンも美しい。
9.The Boy Done Wrong Again
これまで以上に静かで、歌声をしっとりじっくり聞かせてくれる。響く低音が温かい。子守唄。安らかな気持ちになる。この曲は目を閉じて聴きたい。心が洗われるようなバイオリンの音色で昇天。絶景。
10.Judy And The Dream Of Horses
歌声とギターだけでシンプルに始まる。リコーダーの音が懐かしすぎる。吹きたい。1:30〜突然トランペットや軽快にリズムを刻む色んな楽器たちが入ってくる。急に音の厚みが出て盛り上がり始める。終わりの曲っぽくないのが、また切ない。楽しいから切ない。
Belle and Sebastian は1996年に結成したスコットランドのグラスゴー出身のインディーポップバンド。メンバーは7人。本作『If You're Feeling Sinister』の邦題は”天使のため息”。公にリリースされたのはこのアルバムが初で、このアルバムがデビュー作と見られることが多かった。
邦題、「天使のため息」って………
そんな美しい言葉があるんですね………(泣)
バンド名からは7人組だと思いもしなかったので、まずそこでビックリしました…!(ベルさんとセバスチャンで2人くらいかな…なんて思っていた)
音楽って目には見えないはずなのに、目を閉じて聴いていると色んな情景が浮かび上がるようで、その表現力に圧倒されました。
凄く冬を感じました!美しかったな〜
そして、私事ですが…!内山の所属するRAY、本日6/23に2ndシングル『Yellow』を発売します!
これまで通りシューゲイザーを基調にしつつも、ポップに寄り添う、非常に聴きやすい一枚となってます。是非チェックして下さると嬉しいです!
次回は The Smiths の『Queen Is Dead』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!
最後まで読んで下さり有難う御座いました。