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くだらない1日 の『rebound』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

Midwest emoシリーズ!

今回は くだらない1日 の『rebound』を聴いてみた編をお届けします。

Midwest emoや激情ハードコア、ポストロックなサウンドと、生々しく強烈な熱情が乗った歌声、剥き出しの苦悩や葛藤吐き出された歌詞。

感傷的なツインギターのメロディが終始美しくて悶絶する一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.やるせない

再生し出したら最後、止まることを知らない勢いのある演奏と強烈な熱量の歌声に吹き飛ばされる。最近よく発生するゲリラ豪雨みたいな感じ。気持ちが身体よりも先行しまくって、ほとんど歌詞を読まないと聞き取れないボーカルが愛おしい。0:48〜熱量に呆気に取られるけど、ギターのメロディが、ピロピロが、めちゃくちゃ最高。1:00〜サビがいきなりキャッチーなのずるい。「夜夜夜」のところ好き。1:21〜ベース格好良い。1:42〜ここから本当に有難うございます(?)パート。胸が苦しい…

2.レッドアイズオルタナティブブラックドラゴン

ナイスヘヴィ。さっきまで爽やか清涼飲料水って感じだったのに、急にドス黒めの紅に染まる感じ。それにしても曲名のセンスが全部ヤバい(良い)。0:25〜怒り狂ったような、やるせなさが爆発したようなボーカルが大迫力。3D超えて4D。「主語と声のデカいやつだけは救われて 力ない僕はどう声をあげればいい」という歌詞好き。1:00〜「怒りは糧になる」、わかる。1:22〜重さが格好良い。もはやヘヴィメタル。火に油を注ぐような演奏。

3.原宿5階秘密基地

勢いと熱量が色んな形や色に変化しながら持続し増して行くような前半3曲だな…。ギターのメロディの全てがどの曲もずっと良い。ドラムのドコドコ感もずっと頼もしい。誰にも嘘とか付かれてほしくない歌声。「寒い」という言葉の使い方が豊か。一曲短いのに、毎回こんなにもドラマチック展開を繰り広げていて頭が下がる。

4.力水

アッ……もう本当好き(語彙終了)。何回聴いたんだろうこの曲。開始早々から繰り返されるこのギターのメロディ、あまりにもキラーフレーズ。必殺技がずっと出ているような状態で心が滅茶苦茶になってしまう、幸せすぎて。力水、ってあの力水なのかな。小学生の頃めっちゃ飲んでたな。高値さんの歌声を聴くと童心を思い出す。2:00〜こんな絶対大丈夫そうな「絶対大丈夫だよきっと」聞いたことない。

5.アメフト部

もうツインギターに何回も頭下げてる。これまでの曲より丁寧でまっすぐな発声。ギターのメロディが夕方の空気でご近所さんの夜ご飯の匂い(幻)を嗅ぎそうになった。1:30〜ここのツインギターのメロディ涙。音数が減っていくところからの盛り上がり方がドラマチック。最後「Never Meant」と歌うの最高、American Footballで1番良い曲(主観です)。

6.すてないで

悲壮感に満ちている。いつだって苦悶している。0:44〜格好良すぎる。燃える演奏。歌声の情緒がジェットコースター。2:03〜もう思う存分暴れるだけ暴れてほしい。この曲を歌い切るまでの間に全てのエネルギーを使い果たしてしまいそう。この曲をライブとかでやったら大変なことになってしまうだろうな…

7. やすらか (feat. iida Reo)

青いメロディを奏でるギター好き。苦しい。iida Reoさんのキレキレハキハキのラップと優しく語りかけるような高値さんの歌声とのギャップ。2:00〜異質な歌とラップが違和感なく共存して、混ざり合っている。ドラムの抑揚が沁みる。

8.帰宅部

いつも諦めているけど、何も諦めてないくてもがき苦しんでいる歌詞好き。切ない歌声。1:10〜毎回のように素晴らしいギターのメロディ。1:55〜「母さんごめんね」の歌声がまっすぐで澄みすぎていて、自分もなんか謝ることがある気がしてくる。2:30〜静かな熱量を感じる演奏に胸が熱くなる。

9.激情部

ここにはアメフト部も帰宅部も激情部もあって…全部良いからどの部にも所属したい。全然激情じゃないところすら良い。悲しげに響くギター。静かで優しい歌声。2:15〜サビが天才。ワンワン泣き喚きたくなるメロディ。ドラムの感情表現の手助け具合がどの曲も凄い。3:30〜大好き〜泣。4:30〜アウトロだけ何度聴いても、何度だって味が出る壮大な展開っぷり。

10.状態c

耳に残る、印象的なフレーズ作りが巧み。ベースが好き。一文字ずつ途切れ途切れに置いていくような独特なリズム感が楽しい歌。この曲だけローファイ気味で面白い。2:13〜轟音ギターの壁に覆われたかと思ったら、一気に音がクリアになって視界が晴れる感じ、気持ち良すぎて毎回何事かと思う。2:38〜ここのメロディ美しすぎて日曜日の朝みたい。晴れ渡っている。

11.こわれはじめてゆく今

これまでの曲の中で一番スローテンポ。着実に一歩ずつ踏み締めて、前に進んでいる感じ。その場で足踏みをしているのかもしれない。歌声もか弱く、誰かに聞かせる訳でもなく一人呟いている感じ。2:33〜音数がどんどん減って、そんな中「こわれはじめてゆく今」なんて歌われたら心配になっちゃう。その間もずっとギターが美しくて、何なの!?(混乱)3:25〜無事こわれた。ほぼ半泣き。聴いてるこっちも半泣き。演奏の重たさ、後を引く余韻…

(このジャケットかわいいよね…)


くだらない1日は、2016年に福岡で結成されたロックバンド。メンバーは高値(Vo.、G)、太陽(G)、河合(B)。本作は2022年にリリースされた2ndアルバム。11曲中7曲が既発楽曲のリアレンジ。結成された2016年から2022年までの軌跡を辿るようなベストアルバム的一枚。

『rebound』は内山的2022年のベストアルバムで、色んなところで紹介したくらい大好きなアルバム…!

客観視するのが難しかった〜〜

ライブも観に行ったり、くだらない1日さんの自主企画にRAYを呼んでいただいたり…!最近ライブをなかなか観に行けてないので観に行きたいです。猛烈に!

(↓ベースの河合さんが参加しているdowntさんもくだらない1日さんと同じく2022年のベストアルバムにも選んでいるくらい本当に大好き、なのでこの日はヤバかった)

改めて聴いて、このアルバムは本当にギターのメロディが全曲全編全メロディ最高で苦しかった〜泣。

このアルバムだと「力水」がめちゃくちゃに好きです。イントロ流れた瞬間、おかしくなっちゃう。

タイトルはどうやって付けてるんだろう、あの独特なセンスも良い…


Midwest emoシリーズ、もうそろそろ締めくくりそうな予感です。(Midwest emo入門記事書いてるよ〜〜!!!!!!頑張ってる、マジで。)

今回から日本へ突入し、次もまたまた好きな盤!

次回はANORAK! の『ANORAK! 』を聴いてみた編をお届けする予定です。

お楽しみに!

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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