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Algernon Cadwallader の『Some Kind of Cadwallader』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

Midwest emoシリーズ!

今回は Algernon Cadwallader の『Some Kind of Cadwallader』を聴いてみた編をお届けします。

眩しく絡みまくるツインギター、声を裏返しながらも感情のままに叫ぶボーカル、徹底してポップなメロディ。

90’s emoやCap'n Jazz的要素を存分に取り込まれた一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Casual Discussion In A Dome Between Two Temples

これは…これは…青春アルペジオ…青ぺジオ(新アルペジオ表現を生み出してしまった)。Cap'n Jazzみを感じる。調べていたら本当に沢山のところでCap'n Jazz的サウンドと評されてた。ボーカルもKinsella魂を感じる。ヘロヘロで頼りなくも、感情的で今に全てを注いでいる感じ。1:15〜ここからの展開好き。ドラムの盛り上げ方嬉しい。ドラマチック。歌詞の世界観が謎なところまでCap'n Jazzリスペクトなのかもしれない。最後の最後までギターの音色という音色が好き…

2.Some Kind Of Cadwallader

小気味良くお揃いのリズムを刻む楽器たち。0:36〜あっ、眩しい。ナイスシンガロング。拍手まで入ってくる。ボーカルヘロッヘロで愛おしい。でも燃えたぎる様にアツい。ポップで切ないメロディとヘロヘロホットなシャウト。キラキラツインギターの絡み有難い。1:55〜アウトロの鍵盤ハーモニカ?ハーモニカ?による夕方感好き。

3.The Stars

歌い出しが「準備してた…!?」っていう何とも言えない音程&ヘロヘロ具合でもはや可愛らしさまで感じてきた。母性を刺激されている…?0:15〜「Mile per hour」の脱力発音具合クセになりすぎて何回も巻き戻して聴いてしまった。勢いの良い頭一音目の歌唱とそれ以降のヘロヘロ歌唱とのギャップがヤバい。演奏だけに耳を澄ますと切なドラマチック。1:43〜ここのアルペジオゾーン好き。2:16〜ツインギターへの感謝。終盤のアツい歌唱ずるい。あんなに頼りなかったのに…泣。

4.Horror

優しいドラムが沁みる。リズムどうなってるの。繊細なタッチ。パーカッションが楽しい。歌のメロディはあって無いようなもんだけど、ギターはその分これでもかとメロディアス。1:13〜喉大事にして…!1:20〜声の距離感が変わり続ける。隣の部屋から叫んでる…?めっちゃ遠くで叫んでる…?とか思っていたら次の瞬間には目の前に居る。不思議面白い。良い吠えっぷり。タイトル通り、歌詞が本当にホラーだった。

5.Motivational Song

ア゛ーーーー。好きすぎる。ビックリした。アルペジオの理想郷。ラフさとリズムの緩急の激しさ。0:46〜好き。ギターのメロディがずっと琴線に触れまくり。優しい疾走。愉快な「シュパシュパ」コーラス。2:18〜展開の変化が凄い。アコギの使い方素敵。赤ちゃんの部屋みたいな空間。小児科の待合室のオルゴールBGMみたい。色んな生活音が聞こえる。

6.Yo Soy Milk

前の曲のアンプから鳴るノイズ音から繋がるようにして「ウォー!!!」って歌い始めるの最高。叫びが頼りなくない。(喉潰してしまいそうで心配だけど)たくましい。1:10〜リズムと展開が変態で好き。吠えまくり。2:11〜アルペジオ大感謝祭かってくらいにギチギチに詰め込まれたアルペジオ、助かる。

7.On Up

ゆったりメロディアス。泣きそうになる。ボーカルも泣き叫んでる。多分。0:57〜予期せぬところで予期せぬ声の裏返り方する。エモーショナル。終盤凄いパーカッションがひょうきんで急に親しみやすい。

8.Katie's Conscious

今までで一番テンション高い気がするスタートダッシュ。0:36〜眩しい。青春が駆け足するような。1:00〜スピードの緩急でドラマを生み出すのが本当に巧み。1:44〜スローなところからまた疾走していくの最高。ずっと叫んでいる。

9.Serial Killer Status

タイトル物騒なのが多くない…?物騒な曲に限って曲調は太陽みたいで、明るくて、爽やかだったりする。そういう捻くれ好き。最初「ウォー」歌詞の表記が「OOOOOOOHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!」で凄い。0:38〜あっ、眩しくて胸が苦しい。ツインギターに殺される。0:50〜ベースも良いんだよね。終盤の怒涛のクライマックス演奏で召されそうになった。

10.In Response To Irresponsability

全部の曲短かかったのに、この曲だけ13分超え…!?エモーショナルでドラマチックなアルペジオ天国。蒼い。ギターの音がエメラルドグリーン色をしている。ずっと聴いていられる。アルペジオ好きに贈る、耐久アルペジオトラックなのかな。3:18〜凄い盛り上がってもう終わっちゃうかと思った。ここにきてパーカッションと、ようやく歌声が入ってきた。4:00〜ここの重たさ好き。5:56〜静寂があるからこそ、激しさや疾走に旨みが出るんだよね…泣。7:33〜この演奏を聞いたらどんな夕日も沈んでしまうだろうに(?)8:52〜聞いたことがない音が聞こえる。11:11〜この先何が起こるのか全くわからない。ちょこちょこ不穏な音が聞こえる。耐久アルペジオは続く。12:56〜まさかの超ノイジーな展開。静かに終わって行った…13分の使い方面白い……。

Algernon Cadwalladerは、2005年に結成されたアメリカのロックバンド。2012年に活動終了。2022年にバンドは再結成し、再びツアーなどを行なっている。当時のメンバーはPeter Helmis(Vo.,B)、Joe Reinhart(G, Back Vo.)、Colin Mahony(G)、Nick Tazza(Dr)。本作は2008年にリリースされた2ndアルバム。


聴いた瞬間は確かに「めっちゃCap'n Jazz…!!!」って思ったし、ボーカルもTim Kinsellaみたいだったけど、ずば抜けてポップだったし、耐久アルペジオくらいアルペジオ聞かせてくれるし、パーカッションの使い方が巧みだったし…

聴き終わる頃には似てる云々を超えた、オリジナリティのある音楽に感じられました。

あんまり〇〇に似てるって表現を使わないようにしていたけど、今回ばかりは凄まじいCap'n Jazzリスペクトサウンドにそう言うしかなかったな…ちょっと悔しい…!!

それにしても歌声のヘロッヘロ具合が愛らしかった…今までにもヘロヘロボーカルは沢山出会ったけど過去一ヘロヘロだった気がする。ヘロヘロと熱量を両立できるのも不思議だ…!

まだまだMidwest emoシリーズ!2000年代へと突入!

次回は Snowing の『I Could Do Whatever I Wanted If I Wanted』を聴いてみた編をお届けする予定です。

お楽しみに!

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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内山 結愛
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