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中医協・薬価専門部会「令和7年度薬価制度改革について」2024.09.25

本日、中医協・薬価専門部会が開催され、令和7年度薬価制度改革についての議論が本格的にはじまっています。そもそも来年は通常改定はざまの中間年にあたり、本来は薬価ルールの変更はない年です。ただ、令和6年度の附帯事項や骨太2024の決議を元にした議論を令和8年改定も見据えて始まっている感じでしょうか。
本日のアジェンダは「イノベーション評価の薬価ルール改定の結果検証」「ドラッグロス品目(開発未着手品)に対する国主導の開発要請・公募の仕組み導入」「市場拡大再算定対象品目の薬理作用類似薬の取扱いの再審議」あたりからスタート。
資料では補正加算(有用性系加算/小児・オーファン加算/迅速導入加算)、新薬創出等加算(PMP)の対象と加算率が拡がっていることを事務方はアピールされています(事実、昨年暮れあたりから新薬の評価は積極的に行っていただいている印象)。
ただ、原価計算の低開示率品目ではご存じのようにゼロ評価ですし、PMPの適用品目の割合も”実は今年に入り下がっている(平均乖離率超が対象外のため)”ことが読み取れたり、業界としてはアピールしなきゃならんところは残っています。一方で、保険者やMoFは中間年改定の”完全実施”を求めていますし、政治が落ち着いたら暮れにかけて煮詰まっていくのでしょう。

個人的にフォーカスしていただきたいところとしては「ラグロス品は、なぜラグロス品なのか」「現行薬価ルールでそれを解決できるのか」。このそもそも論のところがもっとつまびらかに議論されていくといいなと願っています。 保険外併用療養費制度もここに絡んできかねないのがさらにことを複雑にしていて…けっこーたいへんよ?w

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