【ポエム】「普通のひと」は不自然なのでパーリンノイズがある人が好きだ。
ひとに対する美的感覚の話。
人は「普通」になりたがる。だから、みんなに合わせてワールドカップ見るし、同じ曲聞くし、同じyoutubeチャンネルを見る。没個性を目指しがちだ。おもしろくない。
そもそも、普通というのは不自然なのだ。
男、身長170cm、体重60kg、専門大学卒、サラリーマン、趣味は映画鑑賞、好きな音楽は米津玄師、特殊性癖とかはない、友達は多からず少なからず、ファッションは普通。
こんな男いない。いないのだから不自然だ。こんなもの目指すな。
ばらつき
学校に通っていたころ、テストの点数は全員同じだったか?いや、テストの成績はなるべく正規分布になるように先生が努力して作られていたはずだ。
正規分布というのはこういう分布である。
正規分布がわからない人も多いだろうから軽く説明すると、0が平均で、σというのは「テストの平均点からのみんなの点数のずれの平均」をσとしている。
わからなければ模試とかでよく聞く偏差値だと思えばいい。上の図で0が偏差値50、-2σが30、-1σが40、1σが60、2σが70という感じだ。
みんなの成績はいい感じにばらつき、平均的にはプラマイ1σくらいはずれているのだ。
人間には色々な要素がある。頭の良さ、スポーツの出来、芸術のセンスなどなど、それぞれの能力がいい感じにバラついているのが一番美しい人だと私は勝手に思っている。
パーリンノイズ
理系人間あるあるの質問がある。
「一番好きな曲線(関数)はなんですか?」
私の答えはパーリンノイズの関数だ。
この薬物中毒者が頑張って書いた線みたいなものがパーリンノイズだ。これは一言で言えば「自然なランダム性のある曲線」である。完全なランダムではない。かといってちゃんとしたルールがあるわけでもない。
このノイズは3Dゲームで自然な地形をランダム生成したり、デジタルお絵描きでバチバチした色彩の絵に人間味あるザラザラ感を加えるために使われる。
パーリンノイズの特徴は人間味だ。ちょうどいいランダム感。ばらつき。
だから、僕にとって素敵な人は、まっすぐな直線でも、数学科が学ぶようなかっこいい曲線でもなく、パーリンノイズ感のある人なのだ。
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