社会が毒親化しているので解毒薬になりたい

　今まさに社会が毒親化している！

　屁理屈をつけて僕らの可動域はどんどん狭められている。

　公園で野球はできない。休憩するならスタバにお金を払わなければならない。大学で集会をすれば停学。学費は物価比でも上がる一方でバイトをしなければ生活ができない。近所の屋台ラーメンは法令に引っかかって廃業になった。

　殺風景だ。いずれ、この国は全部タワマンだけになる。つまらない。

　この国は自由主義者にとっては地獄だ。クリエイティビティのかけらもない。

　最近流行りの「毒親」という言葉だが、「毒親」の最大の特徴は

　そこにあるリソースを見せびらかすだけ見せびらかせて他人に使わせない

　ことにあると思う。

　たとえば、お金はあるのに長男だけ教育費をかけて次男には教育費をかけないだとか、進路Aに行きたいのに進路Bしか選ばせてくれないだとか、周りの子は親から放任してくれている年齢なのに自分だけ過保護だとか……

　あるリソースを合理的に使えないというモヤモヤ感を毒親被害者は持っているのではなかろうか。

　そして今、社会は毒親化している。

　土地はそこにある。お金も持っている人は持っている。人もいる。

　でも、路上ライブはできない。研究費は下りない。同業他社には協力よりも敵対を選ぶ。

　そんな社会だ。

　民主主義が成熟したといえるのかもしれない。悲しいことに毒親化した社会こそがナッシュ均衡なのだ。

　だからこそ、私はまっすぐ逆を行きたい。私は持っているリソースをドシドシ共有していきたい。その方が楽しいから。それは素朴に考えてみんなにとってプラスなこと、すなわち順張りである。

　家賃1.3万円のシェアハウスを建てるのに90万円一括投資したのはそういう信条あってこそかもしれない。

　どうせ大人になったこの先、私は過剰なまでのリソースを持つことになるだろう。悔しいけど、子供の頃もらえなかったものを次の世代には与えられる人間になりたい。